江戸川乱歩美女シリーズ「湖底の美女」ネタバレあらすじ感想

2019年12月22日 2021年6月6日

kenzhouse

江戸川乱歩美女シリーズ「湖底の美女」ネタバレあらすじ感想

ストーリー

明智小五郎とその助手である、文代と小林少年は、蜘蛛男の事件を解決し、しばしの休養のため長野県の茅野市にいました。そこから「レイクサイドホテル白樺湖」にある山陽閣へ向かう途中です。そこは、地下に設置された巨大水槽に飼っている魚への水着の女性が餌を与える様子をロビーにあるモニターで上映するのが好評を博していました。

そんな明智に一人の男が声をかけてきました。その男は弁護士で、明智と同じく白樺湖にいる、画家の河野陽水画伯に呼ばれたそうです。その弁護士を迎えに来た女性が、河野画伯の絵のモデルであったことを明智は気づいたのです。

そのころ白樺湖では、河野が娘をモデルにスケッチを描いていました。河野と妻の忍（野川由美子)、娘の陽子、河野の弟子の野崎が複雑な関係をかかえて言い争っています。河野は妻との関係にあきて、モデルのゆかり(松原千秋)に夢中になっており、娘の陽子は弟子の野崎と恋人、野崎は、陽子の目を盗んで忍と密通してしまうのです。

弟子の野崎と妻の忍が睦み合うところに遭遇してしまった、河野と陽子。激怒した河野は離婚するといいだし、招待していた弁護士上村から離婚届を受け取り忍につきつけます。

いわれるままに離婚届に判子をおした忍でしたが、あまりにも準備の良さに疑念をいだき、なにかの陰謀があると言い出しました。慰謝料を払わず離婚をさせるため野崎と夫が仕組んだ罠だと主張します。陽子も野崎に裏切られたと思いホテルの部屋を飛び出してしまいます。

忍役の野川由美子🔽

忍は陽子にこのホテルに、名探偵が宿泊していると聞いて、明智を訪ね強引に捜査依頼をするのでした。しかし休暇中の明智は気が進まずにいました。

そうこうしているうちに、このホテルの目玉企画、水着美女の水槽餌やりイベントがはじまる時間となります。明智たちも会場に向かい、ショーを見ていましたが、大型モニタに映し出されたのは全裸で息絶え、水中に沈められた陽子だったのです。

長野県警によって捜査が開始され、たまたま東京での事件の関連で、長野に来ていた波越警部にも捜査の協力依頼があり、必然的に？そこに居合わせた明智に事件解決への協力を波越警部がお願することになり、明智は重い腰を上げたのです。

ゆかり役の松原千明🔽

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登場人物をピックアップ

今回は、モデルのゆかり役の松原千明です。1958年2月18日の松原千明は京都の嵯峨野高等学校卒業後1978年に平安女学院短期大学キリスト教科を卒業されています。

三男三女の末っ子で時代劇俳優の原健策を父に、宝塚歌劇団卒業生の乙女松子を母に持ち、自身の長女はファッションモデルのすみれと言う芸能人一家です、10代の頃から地元関西で芸能活動を行い、短大卒業後、信用金庫のOLを経て、1980年、カネボウ化粧品のキャンペーンガール「カネボウレディ'80」に応募して、応募総数25700人から選ばれたのです。

その副賞の一つで「東宝映画への出演」が与えられ『地震列島』の女性カメラマン役をゲットするのです。そこから人気に火がつき、以後はテレビドラマを中心に活動し、ラジオ番組の出演もこなしていきます。1988年からは、朝日放送のテレビ番組『探偵!ナイトスクープ』で初代秘書役を1年間務めることになり、全国区の人気者となりました。