江戸乱歩美女シリーズ「魅せられた美女」ネタバレあらすじ感想
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江戸乱歩美女シリーズ「魅せられた美女」ネタバレあらすじ感想
江戸川乱歩美女シリーズ「魅せられた美女概要」
1980年11月1日土曜ワイド劇場で放送された美女シリーズ13回目の作品です。今回の美女は岡田奈々です。
原作は、江戸乱歩が還暦を過ぎた後から執筆を開始した「十字路」です。従来の作品が少年向けに書き下ろしものに対し、大人向けのミステリーとして執筆されたとも言われており、初期の作品とは赴きを異にしています。
さらこの作品は乱歩のオリジナルではなく、このトリックやストーリーは渡辺剣次という作家が考えて、乱歩が小説として仕立て上げたものです。ハードスケジュールゆえ、出版社の要請に応えるために仕方ないことであったと言うことです。
乱歩の小説ではあまり使われない叙述トリックの技法を用いているのも頷けます。
さてドラマ見どころですが、今回天知茂が一人二役で出演しているところでしょうか?
ヒロインの晴美の兄でたった一人の肉親という設定?妹をこよなく愛し守ってきた兄で、明智と知り合いとなるのですが、「お互いよく似てますな、」という所が、すこし笑えます。一連の事件被害者となり殺害されてしまいます。
ストーリー
石鯛を釣りに行く明智事務所の一同、そのラジオから流れて来たのが沖晴美(岡田奈々)の曲です。車内では、この売り出し中の美少女アイドル歌手の話題で花が咲きます。
プロダクションの社長である伊勢省吾からマンションを買ってもらった事などで、男女の関係を疑われる報道に悩む晴美でした。
ひたすら優しい社長が、デビュー曲の大ヒットのご褒美として与えているという、伊勢の言葉に甘えてしまっていることに後ろめたを感じながら、歌手活動を続ける晴美です。
晴美には最愛の兄がいます。プロ将棋棋士の沖涼介(天知の二役)は、晴美が芸能記者から社長との噂の話など意地悪なインタビューを受けているその最中、王位戦真っ最中。最後の決戦の夜でした。
その夜、マネージャーの真下と共に自宅に向かった晴美、そこで真下から独立の話と、晴美に対する熱い思いを打ち明けられました。
受け入れられないことを伝え、真下を送り出す晴美でした。
シャワーを浴びている晴美の自宅に、社長の伊勢が訪問します。たわいのない話をしていると今度は、伊東にいるはずの伊勢の妻が、いきなり晴美のマンションに侵入してきて、晴美に刃物を突き立てます、
夫の浮気相手と勘違いして、鬼の形相で晴美に迫る彼女、夫の制止も振り切ります。バスルームに鍵をかけて二人きりとなって時もみ合いの中、自らのナイフで自分の胸を刺してしまう妻でした。
なんとか伊勢をバスルームに招き入れた晴美でした。が、ショックで気を失ってしまいます。伊勢は、売り出し中の彼女の身に降りかかったこの不幸な出来事を、自らの手で闇に葬ろうと奮闘します。遺体を伊東の自殺の名所へ連れて行き遺棄しようと考えました。
しかし様々な偶然が重なり、この悪事を晴美の兄が知ることとなり、隠蔽するためさらなる殺人を犯すようになります。殺害された沖良介も人知れず遺棄したため、失踪ということになってしまいました。しかしその一部始終をマネージャーの真下は物陰から見ていたのです。
自殺の工作のため置いておいた伊勢の妻の免許証などを発見したのが、なんと明智一向でした。明智がこの事件の大きく関わることになり、伊勢との対決が始まります。
登場人物をピックアップ
今回もヒロインの岡田奈々です。
岡田奈々といえば、1997年生でAKB48、STU48のメンバーについては「岡田奈々 (AKB48)」を思い浮かべる人も多いでしょう。同姓同名のタレントのため間違えられることも多いようです。
AKBの岡田奈々は、家族に女優岡田奈々のことを聞かされ、ネット検索してみた所、とって綺麗な人が、同じ名前で嬉しいと言ったそうです!
さて、今回のヒロイン岡田奈々に話を戻します。
1959年(昭和34年)2月12日、現在の岐阜県岐阜市生まれです。生家は代々、岐阜地方伝統の絹織物業(岐阜縮緬を営んでいた旧家であり、そこのお嬢様として誕生したということです。何かとても気品を感じるのはそのせいでしょうか?
高校生の時、歌手としてスカウトされ、オーディション番組「あなたをスターに」で第2回チャンピオンとなってアイドル歌手としてデビューします。
その後ポッキーのCMガールを5年間勤め全国的に知名度が上がっていきます。
俺たちの朝・俺たちの旅など当時の超人気ドラマにもレギュラー出演していますそんな時不幸な事件が彼女を襲います。
1977年3月、7月15日未明、東京都港区三田4丁目の秀和三田聖坂レジデンス内の自宅に、窓から暴漢が押し入る事件が起きました、犯人は岡田を果物ナイフで切りつけ、右手親指の付け根と左手の掌に30針の重傷を負わせるなどし、早朝7時には犯人は玄関から出て行ったというものです。
所属事務所は記者会見を開き、岡田奈々は、両手に包帯を巻いた姿で記者会見に臨み、事の顛末を説明しました。
そしてテレビドラマ『俺たちの朝』にレギュラー出演中でもあったのですが、事件の2日後には仕事を開始したという壮絶な過去を持っています。当時の年齢17歳当時、恐怖と不安そして、様々なゴシップを乗り越えファンを安心させ、仕事に責任をもつ、尊敬すべき少女の姿がそこにありました。
その後20歳で女優に転身、本当にたくさんの作品に出演されました。お母さん役なども多く落ち着いた演技がみるものに安心感と癒しを与えますね!
私の大好きな映画の一つ角川映画の「里見八犬伝」では、浜路というお姫様の役をされてました。
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