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金田一耕助の「本陣殺人事件」ネタバレあらすじ感想

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「本陣殺人事件」作品概要」

太平洋戦争末期。43歳の横溝正史、妻と子を連れて岡山県のどな田舎の村に住みついて本格的な執筆活動に入っていくのです。岡山県の田舎の村は閉鎖的で、よそ者を受け入れない土地柄に加え、昔から伝わる様々な伝承があり横溝正史が目指していた探偵小説の土壌が、そこには生きて存在していたといえます。。

横溝正史が疎開していた当時の岡山の民家平面図

出典:Travel1.Jp

戦争中の軍部支配下にて大衆文化を極端に抑圧されていた状態から、終戦を迎え、探偵小説、推理小説が自由にかける時代が必ずくると信じていた横溝正史は岡山の地で、温めていた探偵小説の執筆が一気に進むことになりました。この「本陣殺人事件」はそんな思いがつまった戦後最初の長編探偵小説で、金田一耕助がデビューした作品です。

探偵小説や推理小説ファンに絶大な人気を誇る金田一耕助シリーズが産声を上げた本作は、非常に注目すべき作品であると言えます。

 

ストーリー

本作の本陣とは、江戸時代からの宿場で大名、旗本など位の高い要人が泊まる宿屋と指定され一般の人々が泊まることは許されなかった、ある意味幕府お抱えの宿屋であり、そこを取り仕切る家系はかなりの名家とされていたのです。

岡谷県の本陣の末裔であった一柳家で長男の婚礼が行われていました。時は、昭和12年11月25日雪の降る夜のことでした。式と披露宴が、新郎賢蔵の妹鈴子が琴をかでる中無事に終わりました。

出典:ファミリー劇場

深夜に賢蔵と新婦の小作農出身の久保克子が寝室である離れに移って休み始めたころ、その離れから悲鳴と琴をかき鳴らす音が聞こえてきて、克子の育ての親である叔父の久保銀蔵たちが、慌てて離れの雨戸をぶち破り、離れに入ると二人が血まみれで死んでいるのが発見されました。離れは完全に密室状態で、二人以外に人が出入りした形跡はなく、庭には、血に染まって凶器と思われる日本刀が突き立っているだけで、犯人が逃げ去った形跡はありませんでした。

愛娘を殺された久保銀蔵は、懇意にしていてたまたま遊びに来ていた私立探偵の金田一耕助を呼び出して、事件の謎といて憎き犯人をみつけてもらいたいと頼むのでした。ここから記念すべき金田一耕助の推理第一弾の物語が始動します。

警察の捜査からヒントが浮かび上がってきます。結婚式の直前、顔を隠し、手袋をした三本指の男がこの一柳家にやってきて、脅迫状のようなものを銀蔵に託していたことが判明しました。賢蔵に対し「君のいわゆる生涯の仇敵」と署名された犯行予告のようなものでした。賢蔵のアルバムの中にも生涯の仇敵と書かれた男の写真が発見され、この男が犯人とされ捜査が開始されたのです。

金田一耕助は一柳家に入り込み、一柳家の次男三男とともに謎を解明するため、捜査を開始ます。
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横溝正史の作風の原点

この物語は、横溝が岡山県に疎開していた時に将来の探偵小説を書くために収集した地方の伝承を題材にして、作られた物語です。特にこの作品で重要な、役割をもたせたのは、日本古来からある楽器琴であります。琴をキーワードに使って仕上げた作品は、少なからず「谷崎潤一郎」の「春琴抄」に影響をうけていると横溝本人も明かしています。

トリックに思考を凝らし、謎を解いていくうちに一つのキーワードに結びついていくという演出や、今回のように田舎町の本陣というような日本古来の伝統を背景に置くことで重厚で重苦良い雰囲気を作り上げた手法は、この「本陣殺人事件」に始まり、後に続く「獄門島」や「八ツ墓村」にて完結されるのです。

そのような見方で横溝作品、金田一耕助シリーズをみていくとさらに味わい深く作品を鑑賞できます。

 

 

 



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