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子供のころ一番読んだ小説は間違いなく赤川次郎です。お金がなかったので、古本屋にいって何冊も買って同じ作品を何度も読み込むほど好きでした。
今回は尊敬する赤川次郎先生の記事を書きたいと思います。
1948年2月29日生まれの福岡県福岡市博多区出身で、桐朋高等学校卒業です。赤川次郎は本名であるとのことです。
子供のころは、漫画家に憧れていたそうです。3歳ごろ読んでいた手塚治虫に感化されてから小学生の時少し書き始めたようですが、やはり長く続かず挫折。
中学校になると、ドイツの推理小説「シャーロックホームズ」に出会い、小説家の面白さに目覚めた赤川次郎は小説たを書き始めたのです。「シュテファン・ツバイクを読んで小説を一生書き続けていこうと思ったのです。コレは「三毛猫ホームズの青春ノート」で記載されていたそうです。
中高一貫教育の私立桐朋学園に進学しています。高校二年生の知己に父が勤めていた会社を退社してしまったため、大学進学を断念することになってしまいます。卒業後18歳で、「日本機械学会」に就職しました。サラリーマンでは働く傍ら、小説の執筆は続けていました。25歳で結婚、さらに二年後娘が生まれたこともあり、プロの小説家の道を本気で考えたようです。
ここら辺のエピソードは2007年の日刊スポーツの「日曜日のヒーロー」で語られています。
サラリーマン生活をつづけながらシナリオを投稿するようになり、天地茂主演のテレビ朝日系テレビドラマ「非常のライセンス」のシナリオ募集に応募すると、その作品がなんと入選、さらに手直しすることなく放送されたため、脚本家「赤川次郎」の名前がテロップに流れるのです。
1976年に「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し,小説家デビューをするのです。さらに1978年には、光文社カッパノベルズから「三毛猫ホームズの推理」が発表されます。赤川次郎の代表作というべきこの作品が大ヒットして、執筆の依頼が増えてきたため、睡眠時間が取れないほど多忙となってしまい、それに伴って原稿料収入も本業の2倍となったため、会社を退職。30歳にして専業作家となったのです。独立直後あの名作「セーラー服と機関銃」を発表するのです。
1980年「上役のいない月曜日」が第83回直木賞候補となっています。あえて難しい表現をさけて優しい文章としており、更には人気の小説をシリーズ化して多くのファンをつくってきました。年に10冊以上の作品を執筆するなど、現在も精力的に執筆活動を実施してファンに夢と希望を与えて続けています。
三毛猫ホームズシリーズ
赤川次郎の代表作といってもいい三毛猫ホームズです。シリーズ作品もダントツで多く長編作品 38作 短編 14作となっています。
『三毛猫ホームズの推理』で飼い主(森崎智雄)が殺されたため、主人公の片山義太郎の家で飼われることになった雌の三毛猫のホームズが推理のお手伝いをするお話。赤川次郎が飼っていた雌の三毛猫「ミーコ」がモデルとなっています。単行本カッパ・ノベルスの『三毛猫ホームズの推理』の表紙に赤川次郎とミーコが印刷されています。
血を見るのが大嫌い、高所恐怖症、女性恐怖症である片山義太郎刑事と天真爛漫、積極的で行動派のOL片山晴美そして自称晴美の恋人という一本気の石津刑事が、様々な事件を解決していく物語です。
三姉妹探偵団シリーズ
父の出張中に自宅が火事で消失してしまった三姉妹、しかも出火原因が放火でした。そして焼け跡から女性の遺体が発見され、父親が殺人事件の容疑者となり指名手配されてまうという不幸続きの彼女たち。そんな環境下でも姉妹仲良く(?)力を合わせて父の無実を晴らすために探偵業を始めるのです。父の嫌疑は晴れたものの、その後も彼女たちの周りに事件がおこり、M署の国友康之刑事ととに解決のため奔走していきます。
幽霊シリーズ
女子大生・永井夕子と、事件を通じて20歳も年下の彼女に惚れてしまった捜査一課の宇野警部のコンビが活躍する人気シリーズです。「幽霊列車」・「幽霊候補生」「幽霊愛好会」「幽霊心理学」他二十数点の作品があり、題名の最初に幽霊がついています。
杉原爽香シリーズ
30年の長期にわたるシリーズものです。1988年に執筆が始まった時、杉原爽香は15歳の中学3年生、親しかった友達がナイフで刺殺されたため嫌疑がかかってしまいます。しかし持ち前の行動力と観察力で事件を解決に導くというところが彼女のデビューでした。これ以来役30年にわたり彼女の成長とともに、物語が作られています。一作一作が、独立した物語ですが、彼女はもとより、周りの登場人物もともに成長していく姿が描かれて、結婚出産などを通しリアルな人間の成長も描いている世界でもまれにみる長編小説です。さらにおしゃれなのは、全ての小説のタイトルに色の名前がふくまれているのです。30年にわたる小説のタイトルに違う色の名前をつけているということで,これも例のないことのようです。
ドラマでは、土曜ワイド劇場や火曜サスペンス劇場を代表する各局の2時間枠ドラマに多数放映されています。さらには、連続ドラマでも放送され、毎回人気のか俳優陣や話題のタレントが出演し、大いに注目を集めていました。
映画においては、1980年代に一世を風靡した角川映画にて原作として採用されます。薬師丸ひろ子,渡辺典子,原田知世の角川3姉妹の人気を不動にした学園映画や、ライトイステリー映画などは、私達の青春時代のよき思い出であり、自分自身でも思い入れのある作品なので、多くの人にもう一度見てもらいたいです。
赤川次郎作品で映画化されたものの抜粋を以下に記載します。どれもなじみのものですで。
これからも赤川先生の作品を紹介していきますので、ぜひ読んでください。