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今回はいよいよ西遊記の最終回をご紹介することとなりました。
三蔵法師一行は10万8千里の旅を経て、天竺が目の前となってきました。三人の弟子たちは天竺が近づき浮足立っていました。そんな中、急に熱くなり、炎に包まれ焼かれそうになったところで釈迦如来様が現れます。「天竺までの道は限りなく厳しいのです。」と言い一行の信心を試すのです。それでも三蔵法師は、「ここで燃やされたとしてもそれが釈迦如来様の御心であれば、喜んで命を捧げます」という信仰深い思いを釈迦如来様に訴えるのです。師匠の思いを受け止めなさいという釈迦如来様に悪態をつく三人。釈迦如来様は、「この場は収めてあげますが、天竺というのはそんな決意では来ることはできません。いつもまでもそんなことであれば、天竺はどんどん遠くなりますよ。」という意味深な言葉を残し消えてしまいます。弟子たちはそんなに諌められても中々気持ちが抑えられないようです。
天竺の手前にて現れた釈迦如来様↓
出典:TVKドラマ
水面に映る自分たちの姿が人間の姿に見える泉を見つけ、だれが一番男前かで争ってみたり、天竺に一番に入った人間が一番の男前になると言い出し争う始末、挙句の果てには天竺についたら、三人は二度と合わないといいだします。
水面に映った人間の姿の悟空↓
出典:TVKドラマ
そんな姿を見て三蔵法師は心を痛め、これからもずっと4人で旅をしたいと訴えたのですが、残念な三人です。
そんな時、あたりが暗くなり、いきなり妖怪の軍団が現れます。鉄砂大王と冥府大后の集団です。天竺が近づく中、三蔵法師にお経を広めてもらいたくない妖怪たちは、妖怪会議で鉄砂大王に三蔵法師を葬ることを委任されたというのです。
砂に埋められた三蔵法師↓
出典:TVKドラマ
その魔力によって三蔵法師は頭だけ出して地中に埋められてしまいます。三蔵法師の体の周りに埋められている鉄の土は、異常なほど固く悟空の如意棒でも崩すことはできないのです。
その鉄の砂をみて悟浄が、地の中に住む滴翠ニャンニャンという悟浄の許嫁とされている、河童族の娘が守る水しか溶かす事ができないというのです。しかしこの娘、とんでもなくブサイクな娘で会うのもはばかられるというのです。悟空に説得されてやっとのことで、水を取りに行ってくれました。
滴翠ニャンニャンとともに帰ってきた悟浄は、早速三蔵法師をすくい上げました。そして、自分こそがミスター西遊記であると豪語するのです。
そんなことをいう悟浄や、猪八戒のことが許せない悟空は、お釈迦様のところに直談判に行きます。弟子の中で一番なのは自分であると主張する悟空は、改めて三人の弟子の中で一番偉いのはだれという質問をお釈迦様にぶつけます。しかしその返答は、三人大差がないというがっかりするもので、またしてもお釈迦様に反抗するのです。お釈迦様は悟空の頭の輪っかを外して弟子の立場から解放してくれたので、悟空はこれ幸いにと早々にお釈迦様の元を離れました。
直談判する悟空
出典:TVKドラマ
鉄砂大王の女房という美女に偶然に出会った八戒はどこかで出会った記憶がありました。
実は、八戒の妹だった、鉄砂大王の女房「トントン」
出典:TVKドラマ
悟浄もこの女房の策略にはまり、滴翠ニャンニャンの持っている水を奪われてしまいます。
一人になってしまった三蔵法師は鉄砂大王の襲撃にあい、捕まってしまいます。そして首に輪っかをつけられ柱に縛り付けられてしまいます。
徐々首を締めていく鉄の首輪をつけられた三蔵法師↓
出典:TVKドラマ
悟空は、弟子の立場から離れ三蔵法師の近くにはいません。あとの二人もそれぞれの思いで三蔵の元を離れており誰一人三蔵法師を守る者がいない中、鉄砂大王によって付けられた首輪が時間を追うごとに閉まっていき苦しみに喘ぐ三蔵法師。
最大のピンチをどう乗り越えていくのか、最終回の大どんでん返しは、目が離せません。
26回に渡って放送された西遊記もいよいよ最終回となり、感想も最後となりました。
西遊記は、幼い頃からずっと好きなタイトルでこのテレビ番組も心躍らせて毎回楽しみに見ていた記憶がありました。この年になってもう一度見ることができて本当に嬉しかったです。
新たな決意で天竺を目指す一行↓
堺正章のはまり役の孫悟空、堺正章のあと孫悟空を演じた俳優として、唐沢寿明や本木雅弘、そして香取慎吾などがいましたが、自分が一番しっくりきたのが、堺正章でした。荒くれ者でありながらも人情味あふれて自然体の演技で楽しませてくれました。
そしてなんといっても、今はなき夏目雅子。若くして白血病を患いこの世を去ってしまった絶世の美女が演じた三蔵法師は、言葉を超えた感動を与えてくれました。微笑む笑顔や、苦悩する一つ一つの表情が、仏に仕えるものの気高さ、美しさを余すことなく表現されていました。
三蔵法師の優しい表情↓
三人の弟子たちは衣装などのセッティングにはそんなに、時間がかからない中、夏目雅子は毎回かつらをかぶり、特殊メイクをして準備をして撮影に臨んでいたため、一回の撮影の準備が2時間以上かかったということです。年頃の女の子である夏目雅子が男の役、それも丸坊主で撮影に臨むというそれは大変な撮影が続いていたんだと思うと感謝の思いすら出てきます。
最後になりますが、このドラマはいつまでも見ていたい思いに駆られる、昭和のドラマの中でも最高の名作の一つだと思います。
「西遊記」私にとって忘れられないドラマです。
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