南野陽子主演_映画「白い手」ネタバレあらすじ感想

目次


南野陽子主演_映画「白い手」ネタバレあらすじ感想

 

 

「白い手」は、椎名誠が1989年に集英社から出版された私小説です。作者本人が少年期を過ごした昭和30年代の千葉県千葉市幕張を舞台に、自らの小学校5年生のころの少年たちの日常を子どもの視点から描いた作品となっています。映画は1990年には神山征二郎監督により映画化されました、小説では子どもたちが主人公となっていますが、映画では、南野陽子演じる新人教師の「古沢彩子」が主人公となっています。

小説の舞台すなわち筆者が生まれ育ったところになりますが、それが幕張です。今でこそ幕張メッセや、大型スーパー、スポーツ施設、マンション群、リゾートホテルが立ち並ぶ、人気スポットとなっていますが、昭和30年代の幕張は今と全く違います。なにもない田舎の港町、なんの変哲もない純粋な小学生そこにいました。そんな小学生を主役にした小説ですが、日常の中に非日常が隠れていて、それを窓から出ている少女の「白い手」だけを使って巧みに描いています。

「白い手」ストーリー/キャスト

千葉の外房に面した小さな港町に母親(桜田淳子)と二人で住んでいるマサルは小学5年生です。

クラスの担任は新任の古沢彩子先生(南野陽子)です。ある日、このマサルのクラスに東京から転校生がやってきました。人見知りが激しいこの少年松井隆清のことを心配した母親から涙ながらに友達になって欲しいと頼まれて、友達になることにしました。

翌朝、隆清と共に登校するマサルは、途中にある洋館の二階の窓から出ている白い手が気になっていたのです。そこには病気で寝たきりの少女がいて毎日そんな話をする中で、隆清もその少女に強い関心をよせるようになります。

寝たきりの女の子↓

数日後、マサルとその仲間との友達になった隆清は、近所の工事現場のトロッコで遊んでいる途中怪我をしてしまいます。それを助けた工事現場の現場監督市原憲治(哀川翔)です。その事件で、学校で子どもたちを集めて説教する古澤先生ですが、それをみて反論する市原。それが二人の出会いです。そこへ隆清の母が現れて、たくましくなった我が息子をみてたいそう喜んで先生に感謝するのです。

トロッコの事故後の学校で↓

白い手の女の子は、古沢先生の恩師の娘でした。そして、学校に通えない女の子のために古沢先生が家庭教師をしていたのです。マサルたちが、女の子の気になっていることも古沢先生は知っていたのです。

女の子の自宅で↓

女の子の病気は思いの外悪く、ひましに悪くなりとうとう命を落としてしまいます。

少女が亡くなり号泣する古田先生↓

悲しみにくれる古沢先生と子どもたち、そんなつらい思いを乗り越えて彼らは強くなっていくのでした。

キャスト

役名 出演者
古沢彩子 南野陽子
市原憲治  哀川翔
マサルの叔父 石黒賢
杉野勝  中垣克麻
白い手の少女 広瀬珠美
松井隆清  福原学
ソロバン塾の先生 山瀬まみ
白い手の少女の母 佐藤オリエ
マサルの母 桜田淳子
タカキヨの母  小川真由美 

感想

このドラマは、千葉の素朴な自然を背景がとてもきれいに美しく映し出されています。さらにバックに流れる音楽は穏やかな雰囲気を醸し出してくれて、悲しい場面でも落ち着いて見ることができる不思議な空間が流れています。

子どもたちが少しだけ大人の世界を覗き見するところも、なにか微笑ましく感じるし、マサルが自分のお母さんを自慢のお母さんであることを自信をもって作文発表しているのがとてもうれしく感じてしまいます。何故かしら、尾道三部作をみているような錯覚を覚えてしまう美しい映画でした。

南野陽子の大ファンである自分は、こんなにも清楚で正統派な女教師を演じていて、新たな魅力が発見できてとても満足の行く作品でした。美しさここに極まれりという感じでしたね~~

いろんな表情の南野陽子↓

 

南野陽子の作品ページはこちら

 

おすすめページ

昭和・平成のドラマ・映画で素敵な時間を
昭和のエンタメ最高
懐かしいドラマで昔を振り返る

Follow me!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です