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天竺への長い道のりの旅は続き、辺境の国比丘(ヒビ)国に差し掛かります。そこには「猫塚」と描かれた道標があります。裏には仏の教えが書かれており、三蔵法師がその意味を弟子たちに教えるのですが、まさに馬の耳に念仏というような状態・・
そんな時、遠くから助けを求める声が聞こえます。一行がその声のほうに向かうと、首に木のわっかをつけられて道端に放置されていた3人の兵士を見つけます。哀れな3人を助けようとすると、この国の女兵士にとらわれます。
一行は比丘国の王宮に連行され、王妃「ミレイ」に詰問されます。兵士は、王様の護衛官でしたが、夜な夜な現れる魔物から王様を守ることができず、捕らえられて見せしめにされていたのです。
誤解とはいえ、罪を犯した罪人を助けようとしたことに引け目を感じていた三蔵法師は、相手が幽霊ということもあり、王様に取りついた悪霊を退治するお手伝いをすることを申し出ます。弟子たちは全く気が進みませんでしたが、師匠のいうことに逆らえず王様の警護をすることになったのです。
王様の部屋で警護を兼ねて休んでいた三人の弟子たち。悟空が寝ぼけて起き上がると、まさに王様を襲うとする女の幽霊と鉢合わせします。
悟空と悟浄の攻撃で幽霊が去った後には、女ものの片方だけの靴が落ちていました。そこで、悟空たちは、この靴を頼りに幽霊に取り憑かれた女を探そうと試みます。城中にこの靴の持ち主がいるに違いないと思い、玉竜と八戒が、城中の女兵士の宿舎に忍び込みます。寝ている女性の足を持ち上げ、靴が合うのか確認をして回り始めました。色ボケの八戒は、辛抱ならず大声をあげたり、さすったりしたため女兵士たちに気づかれてしまい、二人して一目散に逃げ帰るのでした。
この作戦はダメだということになり次なる手を考えるのでした。それは、、あろう事か、二人を女装させて女兵士の中に侵入するというのです。はたして上手く行くのかと思いきや、なんなく入り込むことができたのです。そして八戒は、ハッコという名前で隊長に可愛がられるということに、、、玉竜は、他の隊員に「新入り」と呼ばれ重宝されるというありえない展開になるのです。
そんな中三蔵法師は、王妃と幽霊騒ぎについて話を聞いています。病いに倒れている王様は、元気だった頃、周辺の国々を平定し領土を広げてきました。その中には、貴重な薬材を体から出す事ができるジャコウ猫がいると言われたシタン国もありました。その国を滅ぼした際、嘆き哀しみながら死んでいった王妃の亡骸の横に、可愛がっていたジャコウ猫がその亡骸から流れ出る血舐めていたところを王様が目撃したとのことでした。
暫くして王様の寝室の近くで、猫の鳴き声と共に、恐ろしい猫の亡霊が夜な夜な出没して、王様は病に倒れてしまったのというのです。そのような話をしている王妃様の手の傷に気づいた三蔵法師は、王妃様に聞いてみました。すると知らないうちに傷がついていたというのです。三蔵法師は、なにかに気づいたらしく、その夜から、悟空たちと一緒に王様を見守ることになりました。
八戒と玉竜は女兵士の中から犯人を捜している中、王妃様が休む時間となりました。三蔵と悟空、沙悟浄は王様の寝室に待機しています。夜も更けたとき、猫の鳴き声とともに化け物があらわれました。
今にも王様を襲おうとする猫の化け物に、三蔵は渾身のお経を唱えるのです。怨霊と化した猫の化け物は三蔵のお経に苦しみもがきます。すかさず悟空の一撃、見事怨霊は退治されました。そこに残ったのは三蔵法師の思った通り、王妃でした。気が付いた王妃様に三蔵は、猫の怨霊は無事退治しましたと報告し、王妃様を安心させてあげたのです。
いつも話の展開がぶっ飛んだ場面が多いのですが、今回もかなりありえない展開でした。あんまりの展開なんで笑えてしまいます。
八戒と玉竜が悟空の妖術で女に変身し、女兵士として隊列に紛れ込むのですが、なんにも変わっていないそのままのひげずらです。隊員の人数が多いことにも不思議に思わない隊長がいきなり八戒をお気に入りのように自分の部屋に招き入れるところが、なんでだ~と思うところです。八戒の淡い恋心はきっぱり否定されてしまうところは、お決まりのパターン。懲りない八戒でありました。半面、玉竜は真面目で、一生懸命犯人を捜そうと努力するのです。そんな真面目でいたいけな玉竜を他の弟子たちはぞんざいに扱うので、ちょっとかわそうだなといつも思うのです。
今回は、三蔵法師のお経の力が決め手となり怨霊を倒すことができました。三蔵法師の威厳がどんどんまして来て頼もしいなという感想です。
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