西遊記Ⅱ第七話「夢の妖怪 幽鬼将軍」ネタバレ感想あらすじ

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西遊記Ⅱ第七話「夢の妖怪 幽鬼将軍」ネタバレ感想あらすじ

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「夢の妖怪 幽鬼将軍」あらすじ

冒頭赤い背景からの金切り声から始まるこのお話!その叫び声は悪夢にうなされる三蔵法師であった事をナレーションによって知らされます。

悪夢の様子が画面に映し出され、そこには、夏目雅子演じる三蔵法師が、妖怪に責め回され、剣によって体を突き刺されています。妖怪は三蔵法師に天竺行きを諦めさせようとしていたのでした。夢の終わりには、手首を切り落とされ,最後には首を切り落とされてしまうという凄惨なもので、夢とはいえ苦痛に耐えきれず大きなうめき声をあげてしまい、弟子たちを起こしてしまうのです。

こんな調子で毎晩三蔵法師のうめき声に悩まされている悟空たちも、もうヘトヘト。先を急ぐ旅にも関わらず、歩きながらうとうととしてしまうのです。三蔵法師は玉竜に乗りながらも居眠りしてしまい、それも悪夢に悩まされ叫び声をあげてしまい、びっくりした玉竜は、人間に戻ってしまいます。

三蔵法師が毎晩同じ悪夢に悩まされていると知った一同は、なんとか三蔵法師から悪夢を追い出そうとします。三蔵は体のどこで夢を見ているのかを探索する装置を悟空が如意棒を変化させて作り、頭であることがわかりました。

弟子の中で唯一インテリ肌の沙悟浄が、なにやら夢を追い出す装置の設計図を作り出します。夢は気体であるというめちゃくちゃな論理で、三蔵法師に潜水夫のような服を着させて煮えたぎる窯の中に押し込みます。そして、耳のある所にねじが付いている鉄のマスクをかぶせるのでした。

三蔵法師は煮えたぎる窯の中で眠りにつきました。ねじを緩めるとその穴から、泡が出てきてほどなくピンクの風船のような泡が出てきました。これが夢の正体と確信した悟空は、その泡に挑みかかります。しかし泡にはなす術もなく、程なくして泡の中に引き摺り込まれてしまいました。

視界が開けたその先に見えたものは、十字架に磔にされている三蔵法師でした。その前には、幽鬼将軍と名乗る妖怪が子分と共に立ちはだかり、助けようとする悟空に切りかかるのです。多勢に無勢しかも子分たちは夢の中であるためか、倒してもすぐに起き上がリ、悟空に向かっていくので流石の悟空も、程なく子分に取り囲まれ、幽鬼将軍にとどめをさされてしまいます。

そして三蔵法師法師も幽鬼将軍の手にかかるところで、絶叫と共に眠りから目覚めるのです。目覚めを待っていた悟浄と八戒は、夢の中で悟空が殺されてしまったことを知り今度は自分達が行くしかないといって、八戒の体に巻きつけた赤い紐を玉竜に託し、三蔵法師の夢の中に入り込んでいくのです。

夢の中に入り込んだ沙悟浄と八戒は、幽鬼将軍と死闘の末何とか彼を夢の外に引き出すことができたのです。赤い紐に結びつけられた、八戒と沙悟浄そして、沙悟浄につかまれた幽鬼魔王が、三蔵法師の耳からとびだしてきたのです。現実の世界では力が出せない幽鬼将軍は、いとも簡単に二人の弟子にやられてしまいます。

やっと悪夢に悩まされることのなくなった三蔵法師でした。残る問題は、夢の中に置き去りにされた孫悟空のこと。意を決して孫悟空を救いにいった三蔵法師でした。

夢の中の悟空は、娘たちと楽しく遊んでいます。天竺に行くことすら忘れて遊び狂う悟空を、三蔵法師は緊箍児呪(きんこじじゅ)を唱え、正気を取り戻させなんとか夢の中から救い出すことができたのです。

感想

夢の中でも、妖怪と戦う三蔵法師一行の活躍を見事に描いています。毎回のことですが、三蔵法師が妖怪の責めに会い苦悶の表情を浮かべているのですが、今回はいつもよりえぐい映像が最初から展開されます。三蔵法師の手が切り取られ、さらには、首がはねられるというえげつない描写でした。

悪夢を退治するためにはどうすれば、いいのか。。。天才肌の沙悟浄がいろいろアイディアをだします。遠心力で夢を追い出すいうことで、高速回転の天秤に乗せられ、はるかかなたに飛ばされてしまいます。

さらには、煮えたぎるかまの中に入れられて夢を沸騰させ耳から出させるという荒業など、三蔵法師に様々な荒行を強いるのです。

そのたびにけなげに耐える三蔵法師がいじらしく感じられました。荒行に臨む衣装をまとった三蔵法師(夏目雅子)がいつもの坊主頭とは違ってとても新鮮な感じでよかったです。

 

夢の中と現実の戦いを見事に描き、苦悩する三蔵法師一行の戦いがとてもリアルに伝わってきた新鮮な作品でした。少しだけ気になったのが、三人の弟子のアドリブが激しくなってきたことですね。だけどそれも愛嬌として楽しく受け入れられました。

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kenzhouse

中年サラリーマンです。若い時は海外で4年間ほど働いた経験があります。帰国してしばらく派遣社員やアルバイトの掛け持ちをして自分のやりたい仕事を見つけ正社員になりました。 職場が自然と同年代の人が集まり、プチ高齢化社会の縮図を感じています。自ら考え、自立できる自分になりたいと仕事の合間に努力しています。