西遊記Ⅱ第六話「オカルト!悪霊の棲む館」ネタバレあらすじ感想

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西遊記Ⅱ第六話「オカルト!悪霊の棲む館」ネタバレあらすじ感想

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「オカルト!悪霊の棲む館」あらすじ

日照りが続き、飢えと乾きで難儀していた三蔵法師一行でした。なんとか雨が降ればと考え、思いついたのが、かつて尊い器を割ってしまって罪の償いで吊るされていた玉竜の力を借りることでした。その昔玉竜は、大空で罪を悔やみ大泣きをして、その涙の雨で地を潤していたのでした。

悟空に無理やり人間にもどされ、空に上がり龍に戻ることになった玉竜でしたが、栄養不足で天に昇りきれず力尽きて落ちてきてしまいました。それでも遥かかなたに人家があることがわかり、三蔵法師に伝えました。

喜び急いでその館にいったのですが、館の入り口につくと三蔵法師は、いやな予感がするといい館に入ることを拒むのでした。悟空に説得されて、館にはいっていきましたが、いきなり館の天井が落ちてきて危うく、命をおとすところでした。三蔵法師の勘は見事に当たるのです。直後、外出から帰ってきた家主と娘が呆然としている三蔵法師を発見します。

三蔵法師は事情を話し、悟空とともに水と食料をいただくことができました。年頃の娘が甲斐甲斐しく仕事をするのをみて、悟空は不憫に思い、術をつかってお手伝いをしたり、娘の知らない町の様子を想念で見せてくれたのです。知らない世界を見せてもらい喜ぶ娘でしたが、父親はいい顔をしません。

 

一方で沙悟浄と八戒は食糧を求めてさまよっている途中で、盗賊の二人組の罠にかかり捕らえられてしまいます。そして先に捕らえらていた若い男と共に羽交い締めにされて、絶体絶命のピンチを迎えていました。

 

盗賊たちは、三蔵法師達が宿泊している館に行って、そこにいる娘をさらってこようたくらんでいました。そこに居た奥様を、なぶり殺したことを自慢げに話し、娘も大きくなってきたころだから奪って来ようと言い出します。

それを聞いていた囚われの男は「あの館には、悪霊が住んでいて訪れたものを呪い殺すという。館の奥様をなぶり殺したお前たちが、その館に行ったらどうなるのか、楽しみだな!」と言い放ちました。

場面が代わり、夜更け眠りに落ちていた悟空のもとに、この館の主が現れました。なにか雰囲気が違う形相で、いきなり技をかけたらしく悟空を無理やり起こして「娘に余計なことを吹き込んでくれたな、明朝、三蔵法師とともにこの家を出ろ。そうしなければひどい目にあうぞ!」といい、寝ている悟空を金縛りにあったみたいに動けなくし、寝台から浮遊させました。そして上下を繰り返し最後には床にたたきつけられました。そして気を失ってしまうのです。

物音に気が付いた娘が三蔵法師に知らせ、悟空の部屋に向かいます。倒れている悟空を目覚めさせました。悟空の話に従い、眠っている主人に聞いてみると全く何も知らないというのです。この館に昔から出ているという悪霊の仕業ではないかというのです。

次の朝、娘が三蔵法師の白馬に餌をあげていると、盗賊たちに襲われ連れ去られてしまいます。叫び声をあげたので、慌てて悟空と主人がきてみると娘の靴が残されていました。

盗賊たちは娘を捕まえてきて、上機嫌にアジトに帰ってきました。すると、縄をほどいて二人を待っていた沙悟浄と八戒によってとらえられてしまうのです。そこに悟空が登場して、二人の盗賊を館に連れて帰ることにしました。もちろん娘と青年も一緒です。(その時すでに娘と青年は惹かれあっていたようです。)

盗賊の一人をみるなり主人は、つかみかかります。愛する妻を殺した憎き犯人だったからです。二人を地下の牢獄に閉じ込めて裁きを受けさせることにしました。ところがその日の夜、二人の盗賊は、なにかに操られたかのような主人の魔力により、降り注ぐ刃によって惨殺されてしまいます。

翌朝二人の亡骸を手厚く葬る三蔵でした。一方で娘はこんな怖い館にいるのは嫌だからここを出たいと父親に泣きつくのです。しかし父親は、許してくれません。飛びだしてしまう娘を青年が優しく抱きしめて慰めてくれるのです。

悟空は館の中で、三蔵法師あてに主人の手紙を見つけました。中には、自分が夢遊病で人を殺めてしまったと思い込んでの自害の決意がしたためていました。そして、愛する妻のお墓の前で、自決しようとする主人の姿を見つけるのです。間一髪悟空が投げた如意棒によって手にもつ刀を払い落とすことができました。

改めて話を聞いていると、盗賊から助けられた青年がこの館には「羊頭魔王」という妖怪に取りつかれているといった噂を聞いたといいました。三蔵法師は、この羊頭魔王は昔天竺のお釈迦様に仕えていたものが罪を犯して地に落とされて妖怪となってしまったのだと言いました。

そして、三蔵法師は悪魔払いの儀式を始めるのです。三蔵の呪法師文により妖怪が姿を現します。羊頭魔王が恨みことをいって三蔵法師を攻撃しますが、三弟子が三蔵法師を守ります。そして、最後は悟空の妖術で羊頭魔王を退治し、この館に平安が戻ってきました。

親子も仲直りし、娘と青年は、良い仲となって笑顔で三蔵法師一行を送り出すのです。

 

感想

今回一番印象的だったのが、三蔵法師に鬼気迫る悪魔祓いでした。夏目雅子の祈りの没頭する演技がとても光っていました。悪魔祓いによって離脱して、正体を現した羊頭魔王、なぜここの主人に取りついたのかを、意地悪く言い放って居直るのですが、全くひるむことなく返って妖怪に説教する三蔵、とても高僧らしい風格が備わってきました。そして、さらに祈る三蔵法師にむかって刀の雨!それを弟子三人が必死に守りぬく姿に、なんか純粋にすごいなと思いました。

娘と青年が恋に落ちるくだりは、あまりにも短絡的でなんでそうなるのかなと思いましたが、悟空の妖術で理想の彼氏の姿を見せた時にこの青年の姿がでてきたので、そこが布石だったのかも・・と思いました。

今回も妖術あり恋愛あり師弟愛ありと、コンパクトに面白さがまとまってとても楽しめる作品でした。

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kenzhouse

中年サラリーマンです。若い時は海外で4年間ほど働いた経験があります。帰国してしばらく派遣社員やアルバイトの掛け持ちをして自分のやりたい仕事を見つけ正社員になりました。 職場が自然と同年代の人が集まり、プチ高齢化社会の縮図を感じています。自ら考え、自立できる自分になりたいと仕事の合間に努力しています。