西遊記Ⅱ第一話「再出発 天竺への道」のあらすじネタバレ感想

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西遊記Ⅱ第一話「再出発 天竺への道」のあらすじネタバレ感想

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「再出発 天竺への道」のあらすじ

第2部もおなじみの芥川隆之のナレーションで始まります。

三蔵法師は、お供の姿もなく愛馬だけを連れて旅を続けているという,なんとも切ない場面から始まります。それでも久しぶりの三蔵法師の顔は美しく慈愛に満ちて苦しい感じはありません。

場面は、弟子たちの消息へ。

悟空は、お釈迦の元を訪ねています。頑固で分からず屋の三蔵法師にはついていけないので弟子をおりたいと直訴しています。相変わらず悪態をつく悟空に愛想をつかせたお釈迦様は、悟空を解放して頭の輪っかもとってくれて、どこにでも行ってもよろしい。ということになりました。

悟空は、晴れて自由の身、懐かしい水簾洞(すいれんどう)に帰ってきました。「大王様お帰りなさいませ」「お待ちしてました」と臣下達に熱烈歓迎され、上機嫌。数日は大王として水簾洞で過ごしていたのですが、だんだん寂しくなり、三蔵法師を懐かしく思うようになります。いろんなことをして気を紛らすのですが、募る思いから逃げることができなくなり、再びお釈迦様の元を訪れ、三蔵法師の弟子として旅をさせてほしいと嘆願するのです。お釈迦様は必死に訴え悟空の思いに答え、再び輪っかをかけてくれ、三蔵法師の弟子となることを許してくれました。

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猪八戒といえば、長安の王宮に帰ってきました。太宗皇帝の前で天竺から三蔵法典を持ち帰ったと豪語します。三蔵法師は長安への帰りに盗賊によって殺されたと嘘の報告をし、内相の父親を悲しませます。褒美はなにか良いかと聞かれて、女官たちを束ねる長官になりたいといい、認められるのです。

任命式の日、皇帝の臣下の一人が「八戒が持ち帰った経典が仏の教えではない」とい言い出すのです。皇帝が中をみてみると、なんと中華料理のレシピが書かれてあるのです。激怒した皇帝は。臣下の進言に従い、八戒を手術台に連れていかせ、騙した罰として宦官となるため下部を切り取る手術を受けさせようとしたのでした。命からがら逃げ出した八戒は三蔵法師を求め、再び旅路につくのでした。

沙悟浄は天界に帰ってきました。天界の帝に三蔵法師のお供をして来たのですが、お暇をいただき帰ってきましたと打ち分けます。天界で慎ましやかな生活をするのがのぞみですと訴えて、天界においてほしいとお願いしました。帝は気の進まない様子でしたが、后が今日は自分の誕生日なので一つでも困っている人に施しをしたいというのです。悟浄はいいなずけだった娘との結婚も決まり、無事天上の生活に戻ることができました。

しかし結婚式のその日、自分の行く末が頭に写しだされ、子育てと家事に追われる自分の惨めな姿を想像してしまいます。そしてここにいることはできないと言う負のオーラ全開となり、衝動的に天の国から地上に向かって飛び降りてしまいました。

三蔵法師は白馬とともに旅を進めていたのですが、ある夜激しい雨に振られ大きな木の下に身を寄せて、念仏を唱えていました。そんな三蔵法師と白馬に雷と豪雨が容赦なく襲いかかります。雷の衝撃により気を失ってしまう三蔵法師なのでした。そしてその雷は木をなぎ倒し繋がれていた白馬を直撃しました。すると電流をうけた白馬は人間に変化するのでした。

朝になって雨がやみ、木の葉の露がその美しい顔に落ちて、目覚めた三蔵法師の目の前に現れたのが、白馬の化身である玉竜でした。玉竜は軽やかに踊り人間になった喜びを全身で表現するのです。びっくりする三蔵法師に玉竜は、自分は白馬であったが、昨夜雷に打たれ人間になったと説明するのです。

頼りがいのない(?)人間となった白馬の化身玉竜を連れて旅を続けることとなった三蔵法師でした。ある湖の横を通った時、湖の真ん中にあったはすの島が急に動き出し、姿を現したのです。それはネッシーのような大きな怪獣でした。怪獣は、口から炎をはき三蔵法師たちを襲うのです。

命からがら洞窟に逃げ込むのですが、怪獣はその姿を見つけて洞窟に向けて火を吹き、命を狙ってくるのです。三蔵法師は思わず「悟空!」と叫び禁錮教をとなえるのでした。

三蔵法師を探していた悟空の頭を締め上げた輪っかで激しい痛みを感じ、悟空は三蔵法師の危機を直感するのです。如意棒をレーダ探知機に变化させ、三蔵法師のありかを探します。ある程度の場所を掴み急行する悟空でした。その下には三蔵法師を探し偶然に出会った沙悟浄と猪八戒が先を急いでいました。

先に三蔵法師のもとについた悟空は、怪獣に咥えられ今にも飲み込まれそうになっている三蔵の姿をみるのです。怒りに燃えた悟空は怪獣に向かって突進し、果敢に戦います。その勢いで怪獣は口に咥えた三蔵法師を湖に飛ばしてしまいます。しめたとばかりに悟空は怪獣に攻撃を加えます。しかし手強い怪獣に手を焼く悟空です。

怪獣に飛ばされて地に激しく叩きつけられ地中深く潜ってしまった悟空は、みずから開けた大きな穴の中にいました。そこに二人の弟子が到着します。悟空を心配して穴を覗き込む二人ですが、油の噴水にのって悟空が飛び出してきます。久しぶりにあった三人でしたが、喜びは束の間、悟浄に三蔵法師をたすけに行くように命じ、八戒が持つ武器を放水ホースに変えて油を怪獣に向けさせました。油が怪獣の体を濡らしたところで自ら吐いた炎によって火だるまになった怪獣なのでした。

怪獣との戦いに勝利し、三蔵法師も無事救出しました。三蔵法師は自らの未熟さを弟子の前に詫びるのですが、悟空は自分たちが悪かったと謝り、新たなる絆が生まれて4人で旅を再開しようとするのですが、傍らでみていた玉竜が、自分もいるから5人だと主張するのです。弟子としてみんなに認知された玉竜を含めて5人での旅が始まるのでした。

 

感想

三蔵法師の一人旅から始まる衝撃のオープニング。パート1と同様弟子たちの自己本位の理由で三蔵法師が危機に陥る懐かしい設定です。

 

久しぶりに見る三蔵法師は美しさに磨きがかかっているなと思いました。一人で旅するのですが、穏やかな笑顔をたたえ、白馬とともに甲斐甲斐しく旅を続ける三蔵法師。おかえりなさいと言いたくなりました。

一方弟子たちは、偉い人達にいろいろ直訴して、自分の欲望を叶えようとするのです。中でも許せないのは八戒!嘘っぱちの経典をおって皇帝の前にでていき、三蔵法師は死んだといってのけ、女官たちを束ねる上官になろうとするふてぶてしさ。なぜこんなに煩悩まみれの妖怪が許されて新たに弟子として仲間になれるんだろうって、前の回でも何度も思ったのですがそれが仏の慈悲なのでしょか?

 

玉竜という新しいキャラクターは面白いと思いました。変身をする時の映像は幻想的で楽しい瞬間でした。少しオカマチックで、ナヨナヨして都合が悪くなると馬に変わってしまうという頼りがいのかけらもない存在です。第一部の初回に登場した時はたしか天に繋がれた竜が、観世音菩薩様によって救われ白馬になった下りがあったのですが、なぜにこんなへんな感じにかわるのかって疑問もありますが・・

なにはともあれ、弟子たちは全員揃ってみんな笑顔で旅をすすめる姿は微笑ましくもあります。そしてここから新しい旅が始まり、楽しい冒険が始まるんだと思うとワクワクしてきました。

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kenzhouse

中年サラリーマンです。若い時は海外で4年間ほど働いた経験があります。帰国してしばらく派遣社員やアルバイトの掛け持ちをして自分のやりたい仕事を見つけ正社員になりました。 職場が自然と同年代の人が集まり、プチ高齢化社会の縮図を感じています。自ら考え、自立できる自分になりたいと仕事の合間に努力しています。