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第2部もおなじみの芥川隆之のナレーションで始まります。
三蔵法師は、お供の姿もなく愛馬だけを連れて旅を続けているという,なんとも切ない場面から始まります。それでも久しぶりの三蔵法師の顔は美しく慈愛に満ちて苦しい感じはありません。
場面は、弟子たちの消息へ。
悟空は、お釈迦の元を訪ねています。頑固で分からず屋の三蔵法師にはついていけないので弟子をおりたいと直訴しています。相変わらず悪態をつく悟空に愛想をつかせたお釈迦様は、悟空を解放して頭の輪っかもとってくれて、どこにでも行ってもよろしい。ということになりました。
悟空は、晴れて自由の身、懐かしい水簾洞(すいれんどう)に帰ってきました。「大王様お帰りなさいませ」「お待ちしてました」と臣下達に熱烈歓迎され、上機嫌。数日は大王として水簾洞で過ごしていたのですが、だんだん寂しくなり、三蔵法師を懐かしく思うようになります。いろんなことをして気を紛らすのですが、募る思いから逃げることができなくなり、再びお釈迦様の元を訪れ、三蔵法師の弟子として旅をさせてほしいと嘆願するのです。お釈迦様は必死に訴え悟空の思いに答え、再び輪っかをかけてくれ、三蔵法師の弟子となることを許してくれました。
三蔵法師の一人旅から始まる衝撃のオープニング。パート1と同様弟子たちの自己本位の理由で三蔵法師が危機に陥る懐かしい設定です。
久しぶりに見る三蔵法師は美しさに磨きがかかっているなと思いました。一人で旅するのですが、穏やかな笑顔をたたえ、白馬とともに甲斐甲斐しく旅を続ける三蔵法師。おかえりなさいと言いたくなりました。
一方弟子たちは、偉い人達にいろいろ直訴して、自分の欲望を叶えようとするのです。中でも許せないのは八戒!嘘っぱちの経典をおって皇帝の前にでていき、三蔵法師は死んだといってのけ、女官たちを束ねる上官になろうとするふてぶてしさ。なぜこんなに煩悩まみれの妖怪が許されて新たに弟子として仲間になれるんだろうって、前の回でも何度も思ったのですがそれが仏の慈悲なのでしょか?
玉竜という新しいキャラクターは面白いと思いました。変身をする時の映像は幻想的で楽しい瞬間でした。少しオカマチックで、ナヨナヨして都合が悪くなると馬に変わってしまうという頼りがいのかけらもない存在です。第一部の初回に登場した時はたしか天に繋がれた竜が、観世音菩薩様によって救われ白馬になった下りがあったのですが、なぜにこんなへんな感じにかわるのかって疑問もありますが・・
なにはともあれ、弟子たちは全員揃ってみんな笑顔で旅をすすめる姿は微笑ましくもあります。そしてここから新しい旅が始まり、楽しい冒険が始まるんだと思うとワクワクしてきました。
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