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三蔵法師一行が砂漠地帯を横切っていると悟空がバッタの大群がやってくるという噂を入手します。バッタが大嫌いな八戒は、その言葉を聞いただけで意気消沈してしまうのです。悟空は三蔵法師を気遣いながら洞窟の中に隠れ、目張りをしてバッタの侵入を防ぐのです。
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洞窟の奥から女の声がしました。「バッタが来るのですか?」と訪ねて来ました。
そこにいたのは、5年前にモンガクという村にいたのですが、バッタの大群によって村が滅ぼされて3人の娘をつれて洞窟に移り住んでいた夫人でした。
夫人によるとバッタと共に動いていると言われるバッタ女王という妖怪がいて、逆らうと容赦なく鼻を大きくされて、豚にされてしまうという恐ろしい妖術を使うというのです。その恐怖の体験を移り住んだ村の住人に訴えましたが、誰も信じてくれず、ただ一人仏像彫刻師の「金虹」だけが信じてくれました。
三姉妹の父はとても信心深く三人の娘にも、仏の教えの文字をとって「真真」「愛愛」「憐憐」と名付けたのです。その真中の娘「愛愛」の恋人がその金虹だったのです。
そうとは知らず愛愛を一目惚れした沙悟浄は、この家族に頼まれて、バッタ女王の様子を見に行くことになりました。
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バッタ女王はとてもきれいな人で、心を奪われ妖術をかけられると「豚」になってしまう。とにかく豚にならないで・・豚にだけは・・・と連呼する姉妹たち。
そんな会話を聞いて面白くないのが八戒です。豚のどこが悪いんだとすねてしまいます。八戒に対して気を使う三蔵ですが、大嫌いなバッタの死骸を目にして、気絶してしまいます。
悟空と沙悟浄は、バッタの女王に会いにいくのですが、沙悟浄は妖術にかかり豚にされてしまい、悟空も捕まってしまいます。縄で縛られた悟空たちの前に、金虹が捕まえられてきました。みんなが幸せになれるようにと壁に仏像を掘っていたところをバッタ女王の子分に捕まってしまったのです。一緒に縄に縛られていましたが、別の子分から湖の水が引いていくという報告がありました。
この一味は、バッタとともに動いていき、幻の湖と呼ばれる無作為に湧いては消えていく湖をもとめて移動している団体です。湖の様子を見に行くことになり、三人は残されました。
悟空はこの隙に、いとも簡単に縄をほどいて、二人の縄を解いてあげようとしたのですが、金虹は、「自分は逃げない。その代わり恋人の愛愛をたすけてほしいというのです。
沙悟浄は豚の顔でショックをうけています。悟空はそれをおちょくっていて、ちょっとした笑える場面です。
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洞窟に帰った悟空はこのことを三蔵法師たち話します。相変わらず正気にならない八戒は、天然の冷蔵庫のようなところに入れて正気になるのを待とうということになりました。哀れ八戒、冷凍の豚になってしまいます。
金虹を助けバッタ女王を倒そうとする悟空に対し末の娘が無言ながら猛反対します。末娘憐憐は大好きな父親が、バッタ女王によって豚にされてしまったことに大きなショックを受けて言葉を失ったのでした。
姉の真真が通訳することによると、いくら妖怪と人間が仲が悪いと言っても話をすればわかることもある。闘いの意思を示さず白旗を上げてバッタ女王に会いに行こうというのでした。
悟空は、白旗など考えられないと洞窟を飛び出し、バッタ女王の元に戦いに行くのです。この憐憐の純粋な気持ちにいたく心を打たれた三蔵法師は、そんな悟空に戒めをと緊箍経(きんこきょう)を唱え諫めるのでした。
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しかしすでに悟空は戦いの中、痛みに耐えての戦いの最中、間違って豚になってしまった部下を元に戻すために、バッタ女王が放った光線を、悟空の如意棒が受け止め洞窟にいる沙悟浄の元に送りました。
沙悟浄は元の顔に戻って大喜び!悟空は続く緊箍児(金の輪っか)の締め付けに耐えきれずにおとなしくバッタ女王に捕まります。
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並々ならぬ決意をもって、白旗を掲げて三蔵法師と沙悟浄がバッタ女王の元を訪れます。闘う意思はない、話し合おうという三蔵に対し懐疑的なバッタ女王、三蔵法師は、幻の湖を追いかけて流浪の旅をするこの集団を哀れみ、この地に水脈を作り人工的な湖を作ることにより、緑あふれる大地にして見せると、必死にバッタ女王に訴えます。しかし、「そんな主張は受け入れない勝負をしろ」というのです。
仕方なく戦いを受け入れる三蔵でした。バッタ女王は、妖術を使いながら豚になるガスを吹きつけて攻撃をするのですが、三蔵法師は、座禅を組んでひたすらお経を上げ攻撃に耐えるといういかにも三蔵法師らしい戦い方で涙を誘います。
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外ではバッタ女王の子分たちが生温いバッタ女王に反旗を翻して三蔵法師との戦いの最中に飛び込んできました。
ここに至って、三蔵法師は悟空に家来たちに対し戦いを命じます。息を吹き返したように悟空は大暴れ!あっという間に七人の子分たちを倒してしまいます。
その後、約束通り水脈と湖の造築に取り掛かります。水のことは任せておけとばかりに沙悟浄は水脈を見つけ、もぐらのように水脈から水を引っ張ってくることができる水の道を作りました。上から悟空が井戸を掘り沙悟浄の水脈とぶつけて、人々が水に困らないないようにしたのでした。
そんな様子を見て心から嬉しくなった憐憐の口に言葉が帰ってきたのです。
こうしてバッタ女王にも深い慈悲を与え、人々の暮らしを守った三蔵法師一行は深い感謝を受けて天竺の旅立ちました。
久々の悟空のロマンスがありました。赤い服を着た長女の真真に恋をする悟空ですが、前回ほど熱狂的にはならず、ちょっとだけというところで止まってました。青い服を着た愛愛に恋をした沙悟浄の失恋もあり今回は弟子たちの恋の話も見どころの一つです。
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前半豚の話で八戒のプライドが傷つくシーンが少し長くありました。自然と笑いが噴き出てくる軽妙な会話のキャッチボールをこなすという、さすがに演技が上手な西田敏行ならでは!だと思いました。
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