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土曜ワイド劇場の三毛猫ホームズは、石立鉄男と坂口良子のダブル主演でした。1979年から1984年で放映された人気のドラマでした。
第1作「三毛猫ホームズの推理 女子大密室殺人」(1979年)ゲスト 結城しのぶ, 穂積隆信
第2作「三毛猫ホームズの追跡 女性専科連続殺人の謎」(1980年)ゲスト;市毛良枝,奈美悦子
第3作「三毛猫ホームズの怪談 赤猫は死を招く」(1981年)ゲスト:丘みつ子,岡田奈々
第4作「三毛猫ホームズの狂死曲 バイオリン連続殺人」(1982年)ゲスト:松原千明,久保菜穂子,江木俊夫
第5作「三毛猫ホームズの運動会 だるま競争殺人事件 さらば愛する妻よ」(1983年)ゲスト:近藤洋介,結城しのぶ,西岡徳馬
第6作「三毛猫ホームズの駆落ち 相続人殺し 父危篤・至急連絡乞う」(1984年)ゲスト:山本紀彦,あべ静江,鈴木瑞穂
今回は三毛猫ホームズ、テレビドラマシリーズの第4弾「三毛猫ホームズの狂死曲」です。
タイトルから分かる様に、今回の作品は、音楽をテーマにしたものであり、若い音楽家達の愛憎による様々な事件を音楽に絡めて見事に描いています。
赤川次郎自身音楽に対する造詣(ぞうけい)が深い様で三毛猫ホームズシリーズでは、「フーガ」や「舞踏会」など、多くの作品に音楽的要素を取り入れています。
「三毛猫ホームズの音楽ノート」では、赤川次郎が音楽に対する思いをエッセイという形で綴られており、副題でも「耳にも素敵なご馳走を」とつけて音楽を愛する読者に素敵なメッセージを送っています。
朝からジョギングをしていた片山義太郎は、暴漢に遭って腕に怪我をしている女性と、かのじょを介抱するもう一人の女性に遭遇しました。ふたりは同じトレーニングウェアを着ていました。
話を聞くとふたりは、知り合いではないということでした。介抱していた女性は、桜井マリといい、バイオリニストでした。彼女は若きバイオリニストの登竜門である「スタンウィッツ・バイオリンコンクール」に出場することになっていました。最近になってマリは、「コンクールでミスをしろ」という脅迫電話が受けており、狙われたのはマリであって同じウェアを着ていたもう一人の彼女が被害にあったのではないかというのです。
このコンクールについては、優勝候補のひとり大野松夫が何者かに車に撥ねられて殺されています。
事態を重く見た指揮者の朝倉(土屋嘉男)は、残るコンクール出場者5人の身辺保護を警察に依頼しました。この5人は、朝倉が準備した邸宅で、コンクールに備え1週間合宿をする予定で、まずは、その邸宅に警備をよこしてほしいというのです。
要請を受けた警視庁捜査1課の野島課長(内藤武敏)は、片山を合宿所へ警備に行く様に命じました。片山はホームズを連れて邸宅に向かいました。
そこにいたのはコンクール事務長の須田(穂積隆信)料理人として新しく雇われた市村智子(北林早苗)そして警護を依頼してきた指揮者の朝倉です。
片山は、合宿に参加するメンバーのプロフィールを調べました。
櫻井マリは母の充子(久保菜穂子)と二人暮らし、充子は事故がもとで音楽の道をあきらめ自分の果たせなかった夢を娘に託していました。かなり熱心に娘に入れ込んだため夫と離婚してしまったのです。
上田マチ子(沢井千恵)は父が音楽大学の助教授で母の三千子(福田公子)はどんな手を使っても娘を優勝させようと、このコンクールに執念を燃やすのです。
あとの3名は、丸山才二(江木俊夫)と、辻のり子(大塚良重)、古田武(加納竜)で、のり子と古田は何かあるといい争う犬猿の仲でした。
片山が警備についたその日にホームズが、植木に隠されていた盗聴器を発見するのです。(実際は植木に近づいていくホームズを抱き上げた片山が見つけたのですが・・)わからないようにそっともとに戻しておきました。
しばらくすると、マチ子が片山に脅迫状が届いたと訴えるのです。さらに警備を強化しようとする片山は、何者かに襲われ気を失ってしまいます。
目をさますとメンバーやスタッフが集まっており、さらに盗聴機が消えていました。
その後、恐れていた殺人事件が発生してしまいます。コンクール事務長の須田がナイフで刺殺されているのが発見されます。
脅迫状は、マチ子に対してですが、実際に殺されたのは須田だった・・謎に満ちた事件に立ち向かう片山とホームズの活躍が始まります。
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