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1981年10月3日土曜ワイド劇場で放映された作品です。原作は、江戸川乱歩で「地獄の道化師」です。昭和14年1月~12月まで11回に渡って雑誌「富士」に連載された江戸川乱歩の長篇小説『地獄の道化師』です。同じ年に連載されていた小説は「暗黒星」(黒水仙の美女」「幽鬼の塔」(五重塔の美女)「大金塊」で、太平洋戦争か激化するなか探偵小説などへの検閲により、連載ができなくなる直前の頃です。
また、地獄の道化師の書き出しですが、裸の石膏の女性の中から血がにじみ出てきて中の本物の女性がいたというものですが、当時乱歩に師事していた横溝正史の「落ちたる天使」も同様の始まり方だといいます。少し刺激的な部分を抑えてのつくりとなっていたようで、当時ミステリーというジャンルがあまりなかった中、様々な試行錯誤があったのではないかと思います。
ドラマ版の出演者
野上みや子 ⇨片桐夕子
野上愛子⇨ 岡田奈々
相沢麗子 ⇨ 白都真理
相沢京介⇨ 高橋昌也
白井清一 ⇨荻島真一
岡田奈々は二度目の出演でした。マドンナかと思ったのですが、途中でピエロの暴漢に襲われ,いなくなってしまいました。なんてこったって感じですよね!
今回の舞台はバレースクールでした。白井バレー団に所属する野上愛子(岡田奈々)と相沢麗子(白戸真理)は、「白鳥の湖」デオット役を競っていました。甲乙つけがたい実力を持つ二人に代表の白井清一の悩みは深まるばかりです。
物語の初っぱなから野上みや子(片桐夕子)の入浴シーンです。胸のほくろのアップがこの後の事件に大きな意味があるようです。
お風呂からあがってしばらくすると、彼女宛に小包が届きます。妹の愛子と一緒に中を見たところピエロの人形が入っています。それを見たみや子は、過剰な恐怖の表情と意味深な言葉を発するのでした。
バレーの練習にいそしむ愛子に「自分がいなくなった後は、母親を大切にするように」などと口走るみや子に妹は、一抹の不安を感じていました。
相沢麗子の父親は、白井バレー団のオーナーであり相沢病院を経営する相沢京介、一方で野上愛子の姉みや子は、白井清一の許嫁ということで、実力以外のところでも、二人の立場は微妙なのです。愛子は、京介の心変わりが原因で姉が、あのように落ち込んでると想像しました。
「第8回光彩会展」に事務所一同で訪問し作品を見ていた明智小五郎は、そこでピエロの絵を見に来ていたみや子と偶然に出会いました。みや子の様子を見た明智、その立ち振る舞いから「まるで死神にとり憑かれているかのようだ」という感想を持ちました。
それから6日後事件が発生します。石膏に彫刻を運んでいたトラックが交差点で接触事故を起こします。事故自体は大したことのないものでしたが、その弾みで石膏にヒビが入り、そこから血のような赤い液体が流れ出ています。警察で中身を調べたところ、中から若い女性の死体が出てきました。顔は殴打されてわからないのですが、乳房にホクロがあるのです。警察は、この荷物の発送元である彫刻家の綿貫に事情聴取(蟹江敬三)をします。
そんな中、捜査本部に一人の女性が訪れます。それが野上愛子でした。被害者が数日前に家出した姉ではないかというのです。殺されるかもしれないと口走って失踪した経緯を話し、遺体を見た彼女はいつも姉が気にしていたホクロがその胸にあるということで確信を強めました。明智も美術展のこと思い出し、関連性を感じ始めていたのです。
捜査が進み綿貫の陶芸教室の生徒にの野上みや子がいたということでさらに綿貫への疑いが強くなってきた中、今度は愛子がピエロの襲われる事件が発生します。母親に発見され、逃げ去ったピエロでしたが、ここからさらなる事件に発展していき、ますます目の離せない展開となります!
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今回は相沢麗子役の白都真理をピックアップ (余談ですが、シラトといえば、ソフトバンクの白戸家を思い出してしまうのは私だけでしょうか??)
1958年12月24日の白都真理は、桐朋学園芸術短期大学演劇科在籍中にミスユニバース関東代表に選ばれ、その後1979年NHK の大河ドラマの「草燃える」女優デビューします。
1984年には映画「人魚伝説」で主演デビュー海女役柄でしたが、原発に絡む殺人事件を目撃してしまった夫が殺され、犯人にされてしまい、逃亡そして裏で糸を引く巨悪に敢然と立ち向かうヒロインを演じ、第6回 横浜映画祭にて主演女優賞を獲得すると言う名実ともに演技派女優となりました。
TVドラマもジャンルを問わず多数出演、また歌手としてもデビューし活躍の場を広げて行き、お茶の間でも馴染みの顔になっていますねー
同じ女優の杉田かおると従姉妹だそうです。また鎌倉にワイン茶屋「Vin(ヴァン)茶家 OMOTE(オモテ)」というお店を出しているという情報もあるようで、女優業をしながらも一方では、趣味を生かしてプライベートを楽しむ、素敵な人生を歩んでおらるようです。
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