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1985年1月10日土曜ワイド劇場にて放映されました。原作は江戸川乱歩「幽奇の塔」少年向け小説をドラマ化しています。
冒頭から、炎が揺れる霊媒所、怪しい霊媒師に自分の元恋人の霊を下ろしてもらい、許しを懇願する男、そしてそれを見学する文代という異例の幕開けです。
そしてテンポの良いストーリー展開の中だついに殺人事件が発生してしまいます。緻密に考えられた事件の全体像が、見るもの多くを引きつけます。
明智小五郎の助手文代(五十嵐めぐみ)は、探偵としての資質を高めるため、心霊的な事象を体験して回っています。そんな 中、降霊の儀式をしている現場に入り込んで霊との交信を見ることになりました。無くなった恋人の霊を呼び出して許しを乞おうとする中年男。燃え盛る炎の中に昔の恋人の姿が見えたらしく、「俺が悪かった!ゆるてくれ〜」と半狂乱になってその場を立ち去るその男を不審に思った文代は後をつけるのです。不気味に笑いながら札束に火をつけて燃やしてながら それをばらまく狂気の男。文代は彼が忘れていった荷物の中に、ミイラ化した小指を発見します。
文代はこの不審な男のあとを追っていきますが、ヒールのかかとを破損してしまい、見失ってしまいます。付近を捜索していると、あろう事ことか、その男(鶴田)が自ら持参した滑車とロープで首を吊っているのを発見しました。その場から逃げ去っていった格子柄のワンピースを着た女の後ろ姿も目撃しました。
別の男がその場に現れ、首を吊っている男を知っているかのように、文代に話しかけてきます。そして警察を呼んでくるから、と言う文代に対して、自分が警察を呼んで来ると言って、男はその場から逃げ去ってしまいました。
警察が到着し、さらには発見者の文代からの連絡を受け、明智と小林少年も到着します。そして現場を探した所、女性の名前のある身分証明書と意味ありげな五重の塔の写真が発見されました。
翌日、波越警部と明智は、身分証明書の女性で看護婦の川井奈津子(片平なぎさ)に会いに行きました。彼女は、どこか影のある美女で、身分証明書は数日前に盗まれたといい、当日は自宅にいたと言い張るのですしかし、同じ病院の医師榊が自分と一緒にいたと証言をするのです。事前の聞き込みで、 奈津子が格子柄の洋服が好きなことをつかんでいた明智は奈津子の事件への関与を疑うようになります。
今では2時間ドラマの女王とも言われる片平なぎさをピックアップします。
1959年7月12日東京都品川区出身。不動産業会社経営の両親と姉の四人家族でした。友達の代わりに出演した1974年の『スター誕生!』で合格。翌年アイドル歌手として「純愛」でデビューしました。さらに「美しい契り」で第17回日本レコード大賞新人賞、新宿音楽祭銀賞などを受賞し、多くのファンを獲得しました。
映画では、『青い山脈』で女優デビューし、本格的に女優業へ転向しました。所属のホリプロ山口百恵二世として期待されるのです。1983年の『スチュワーデス物語』では、主人公役だった堀ちえみをいじめる悪女役を演じて一躍評判となりました。『歯で手袋を取り、負傷した手を見せつける』の場面があまりにも衝撃的で、街を歩いている時や撮影中に、「魔女」、「バケモノ」呼ばわりされ、罵声や罵詈雑言を浴びせられたり、更に悪質な者からは石を投げられたり暴行を受けたりと、役柄からの試練も多かったようです。
2000年代以降はサスペンスドラマの主役をはじめ、清楚感溢れる聡明な女性や、正義感の強い気丈な女性を演じることが多くなり、今では、2時間ドラマでは欠かせない存在となっています。
時々フジテレビで土曜日の午後再放送されている山村美紗サスペンス赤い霊柩車シリーズはよく見ています。なにも考えずにボーっと見れる軽さが気にっています。
片平なぎさは、2時間女王の異名をとるだけあって、2007年2月28日テレビ東京制作の水曜ミステリー9『黒い骨』で主演した事により5大基幹局全ての2時間ミステリードラマ枠での主演を達成したという偉業を達成したとのことです。
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