「真田幸村の謀略」のネタバレあらすじ感想

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「真田幸村の謀略」のネタバレあらすじ感想

映画真田幸村の謀略

『真田幸村の謀略』は、1979年9月1日に公開されました。『柳生一族の陰謀』『赤穂城断絶』に続く東映時代劇復活のための第3弾として制作された映画で、製作準備3年余という超大作で時代劇ファン待望の戦国合戦絵巻でした。東映の大型時代劇の存亡を懸けた第3弾には、主役を前二作の萬屋錦之介から、松方弘樹に替えて、萬屋は、敵役(徳川家康)に据えて作品を作り上げます。

最初から宇宙空間、そして大きな彗星が、二条城に迫る、巨大彗星の中から金絲猴(孫悟空のモデルになった猿)のメイクをした猿飛佐助が出てくるという特撮映画のオープニングです。予想はできたのですが、史実とちがい、既存の真田幸村を主役とした映画とは明らかに一線を画していますが、「異説」「時代伝奇もの」映画としてそのスケールの大きさを堪能できる作品です。

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ストーリー

天下分け目の関ヶ原の戦いで、東軍徳川方が勝利を治めたときから10年目の、西暦1610年(慶長15年)唯一の敵とされている大阪城の豊臣秀頼一派を殲滅するために、名古屋城をつくり準備を進めていました。そんな中真田昌幸(片岡千恵蔵)と幸村(松方弘樹)は、紀州の山中で少ない家臣とともに、最後の戦いの決意をかためていました。しかし容赦ない家康はそんな真田家の思惑を知り、間者を派遣します。そして、間者は父昌幸を殺害してしまいます。さらに、幸村の奥方綾(萩尾みどり)を自害においこみます。

真田幸村は、無念の思いと亡き父の意志を継ぎ家康(萬屋錦之助)の首をとる決意を固めたのです。そのため徳川家からの刺客服部半蔵に殺された戸沢白雲斎の残した人物帳を入手し、野に放たれた白雲斎の弟子らを集めました。

出典:yahoo映画

真田の館で特訓をすすめる中、家康が当時西洋で使われていた大砲(フランキー砲)を入手した現場に視察にくるという情報を聞いたため、攻め込む幸村でした。事前にこれを入手していた家康により、またしても服部半蔵により返り討ちにあってしまい、片目を失ってしまう幸村でした。

この事件を契機に、豊臣方に反逆の意図ありと決めつけた家康は、大阪へむけ進撃を始めるのです。1614年10月大阪冬の陣が始まった瞬間です。進撃を続ける家康を迎え撃つために大阪に向かう幸村。そこから、真田十勇士の活躍が始まり、徳川軍を翻弄します。あの有名な、鉄壁の出城、真田丸もこの時期に作られ、籠城をして徳川方を苦しめたのです。

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真田十勇士

真田十勇士は架空の人物ですが、この映画ではオープニングからフル出場です。冒頭の巨大な彗星をバックに十勇士が登場してくるオープニングはSF映画をみるようなワクワク感を感じます。

霧隠才蔵(寺田農) 伊賀忍者の頭領・百地三太夫の弟子とされ、猿飛佐助と並び真田十勇士の中でも忍術の使い手です。同時代に生きた盗賊・石川五右衛門は兄弟弟子にあたるというと言います。

猿飛佐助(あおい輝彦)真田十勇士でも屈指の実力と人気を持つ忍者。戸沢白雲斎の秘蔵弟子です。

海野六郎(ガッツ石松) 真田幸村の側近の一人。真田家重臣の家柄で、叔父は真田家の侍大将を務めていました。

望月六郎(野口貴史) 真田幸村の側近の一人。爆弾作りが得意だという話もあります。

筧十蔵(森田健作) 真田幸村の側近の一人、父の代から真田家に仕え、父は真田家の重臣でした。

穴山小助(火野正平) 真田幸村の側近の一人で幸村の側近を命じられる場面が多い役回りです。

由利鎌之助(岩尾正隆) 真田幸村の側近の一人、武将として登場。最初は野田菅沼家に仕えていましたが、真田軍に敗れて捕虜となった後に真田家に仕えました。

根津甚八(岡本富士太) 真田幸村の家臣の一人。大坂夏の陣の最終局面で幸村の影武者となって討死したとされています。

三好清海入道(秋野暢子) 弟の伊三入道と兄弟で真田幸村に仕える僧体の豪傑というのが通説ですが、ここでは「切支丹ジュリアおあた」女性の設定です。

三好伊三入道【尹三英】真田広之 三好清海入道の弟で、やはり幸村に仕える僧体の豪傑とされていますが、この物語では朝鮮人の切支丹とされています。

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真田幸村、7つの謀略

タイトルにある真田幸村の謀略は以下の7つを言います。

①霧隠才蔵による名古屋城の徳川家康を急襲

②家康によって野に散った草の者と、忍びの者を再び集結

③和歌山藩内試射場での大砲の試射視察をする家康を急襲

④大坂冬の陣に際して大坂城に出城、真田丸を作り籠城

⑤豊臣秀頼を説得し、徳川家康との最終決戦を決意させる

⑥幸村のニセの首をつくって、家康本陣に持ち込み、幸村死亡の偽情報を流す

⑦十勇士がすべて、幸村の影武者となり家康を翻弄させる

物語はこの謀略を中心に進んでいきますが、その他忍者がつかう忍術の多種多様です。妖術には子供がみるにはかなり刺激的すぎる場面もあります。東映の映画らしいというか、時代を感じさせる映画というべきか・・

なにはともあれ大金をかけて作成されただけあって、スケールが半端なく大きい映画でした。

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kenzhouse

中年サラリーマンです。若い時は海外で4年間ほど働いた経験があります。帰国してしばらく派遣社員やアルバイトの掛け持ちをして自分のやりたい仕事を見つけ正社員になりました。 職場が自然と同年代の人が集まり、プチ高齢化社会の縮図を感じています。自ら考え、自立できる自分になりたいと仕事の合間に努力しています。