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映画「いつか誰かが殺される」は、赤川次郎の同名の小説が原作です。赤川次郎&渡辺典子の2作でしょうか?赤川次郎の作品は、当時良く読んでいました。ストーリーの展開が軽快で、テンポ良く場面が変わる、そして適度にコミカルな場面があるため、重過ぎることなく、読み進めることができました。
この作品は、映画で見ただけで、小説を読んでいないので率直な感想はありませんが、赤川次郎のファンも納得できる映画作品だと、当時偉そうに思ったものです。
冒頭から、大御所の女優加藤治子が登場。大財閥の家長「志津」役です。親族が集まり志津の誕生会、厳かな会話から始まり、何かが起こりそうな雰囲気が満ち溢れた雰囲気でした。何か始まるのかと思いきや、ここではなにも起きず、少々肩透かし、そんなところも赤川次郎らしい作品でした。
1984年公開の映画で、主演の渡辺典子にしてみたら、前作の「晴れときどき殺人」の公開からほんの数ヶ月で本作という超過密なスケジュールをこなしています。その間もテレビドラマ主演、歌番組・コマーシャル出演と、殺人的なスケジュールをこなさねばならなかったのでしょう。「まだ20歳前の若い娘さんに何てことさせるんだ、角川さん」って突っ込んでしまいそうです。
永山志津は、70歳の誕生日を迎えます。大財閥永山家は毎年家長の志津を祝う催しを行う慣例がありました。 今回は、志津が70歳を迎え特別な催しです。子と孫のかしら文字で作った架空の人物の名前を作り上げ、1千万円をみせつけます。そしてこの架空の人物が見つかるほうにこの1千万円をかけるというのです。その名前こそが、この映画の主人公、モリヤアツコなのです。
貫禄の演技をする加藤治子
高校3年生の守屋敦子は母をなくして父親とのふたり暮らし。父親の陽一(斎藤晴彦)は新聞記者で、あまり家に帰れない生活を送っています。1週間ぶりに家に帰った陽一は娘を食事に誘います。そして、ブティックにつれてゆき、洋服をプレゼントをするはずでした。試着をしている間にポケベルで呼び出された陽一は店を出ていきます。陽一がもどってくるのを待っていた敦子ですが、なかなか戻ってこないので、購入した洋服の代金を払うために、店員の高良和夫(古尾谷雅人)のオートバイに乗せてもらい自宅にかえることになります。相変わらず家に帰らない陽一。不安な中床につくと悪い夢にうなされます。
翌朝になってもまだ帰れない父を心配して、敦子は父親の勤務先に訪ねましたが、出張にいったということ。不思議なことに編集長にはなにか預からなかったかと聞かれるのです。その時は、心当たりがなかったので、知らないといったのですが、後で、バックの中にフロッピーディスクがはいっていることを発見したのです。編集長の態度に不審な思いを感じていた敦子は、編集長にフロッピーディスクを預けず、知人に調査を依頼したのでした。
フロッピーディスクを見つけて当惑する敦子
自宅にかえてみると、何者かに家内があらされており、一気に事件の様相を呈していきます。そこから徐々に事件にまきこまれていくのです。さらに、永山財閥から派遣された探偵も加わり三つ巴の戦いが始まりました
魅力的な出演者が登場し、脇を固めます。
バイクで助けてくれた高良和夫は古尾谷雅人です。そして恋人、梨花役の松原千明です。
頼れるクラスメイト渡壁正太(尾美としのり)は、フロッピーデスクの暗号解読をしてくれました。そのため父の失踪の謎がわかるのです。
永山家が派遣したなにか頼りがいのない探偵、橘進之介(石橋蓮司)
渡辺典子が50ccバイクを運転するシーンもあります。この撮影の為原付免許を取ったとのこと。転倒シーンもありますが、本人はないかも、、
DVDのジャケットにも使われたバイクの搭乗シーン
転倒直後、なんか痛々しいですね。
主題歌のジャケットは、バイクに座り最高の笑顔!
楽曲も一緒のどうぞ。
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