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江戸川乱歩美女シリーズ「天使と悪魔の美女」ネタバレあらすじ感想

「天使と悪魔の美女」概要

「天使と悪魔の美女」は1983年の元旦に放映されました。この時代は、お正月からこのような過激な内容が放映されていたんだと思うと、良くも悪くも、今とは比べられない低い基準の倫理感で、テレビも放送されていたんだと、改めて感じさせられる内容でした。

原作は江戸川乱歩の「白昼夢」1925年(大正14年)7月「博文館」と言う出版社から、雑誌「新青年」で出版されたのが初版です。こちらのかなりのグロテスクな内容になっていまして、乱歩の真骨頂を見る作品です。

なお、今回から明智事務所の助手が一新されています。「文代」は五十嵐めぐみから新人女優の高見知佳に変わり、小林少年は「柏原 貴」から「小野田 真之」に変わっています。五十嵐めぐみが結構好きだったけど降板してしまって残念!

そのかわりの高見知佳は、事務所に若い雰囲気をもたらし、新参者とは思えないパワーを発揮していたとの評価を得ていました!

 

ストーリー

クリスマスイブの夜、明智はある豪邸の仮装舞踏会に招待されていました。主人の名前は、青木愛之助。依頼内容は、最近様子のおかしい妻のことを調査してほしいということです。しかしこの主人、親の残した有り余る遺産で生活していて、働くことを忘れ、人生の楽しみすら、感じられない退屈な日々を送っています。訪問客が揃ったところで、青木が参加を紹介していきます。青木が言う疑惑の妻は、芳江(高田美和) 、兄夫婦の忘れ形見で姪っ子の香(美保純)そして遅れてやってきた青木の主治医で男装美人の三田村あき(鰐淵春子)、舞台演出家の久木、青木の秘書の佐川、さらになぜかハムレットの仮装をさせられた波越警部がいました。

舞踊会では、青木と久木の激しい言い合いの中殺人の予告めいた話が飛び出したり、芳江が、ギロチンの犠牲になりそうなところを明智に助けられたりとハプニングだらけで、幕を閉じます。

新年の明智事務所、振袖を着て出勤の文代に「馬子にも衣装」と茶化す明智、その口元からタバコを奪いとり、説教する文代と、和やかな新年を迎えていました。そんな中青木愛之助から電話が入りました。近くのホテルにいるので来てほしいということです。青木と妻の奇妙な関係に疑問を抱きつつ、下町の一軒家に招かれると、芳江と久保のありえない関係を目撃する事となるのです。

その後青木邸に招からた明智は、そこに芳江がいる事に驚かされます。自分は、家からでていないんだという芳江です。

そして自分の歌劇時代に演じていたカルメンを見て欲しいと言う芳江、一緒に鑑賞いていると、芳江と同じ劇団で演劇をしていた三田村がドンフォセを演じている途中階段から転落するという衝撃的な映像でした。芳江は、激しく動揺します。かつて劇団でゴールデンコンビと言われた二人ですが、ある事件をきっかけに、明暗の道を歩むようになったということです。

回診にやってきた小野寺や、香とも話をしながら、この家の闇の部分を垣間見る明智でした。

そんな時、波越警部から連絡が入りました。久保が殺されたというのでした。それも明智と青木があっていた時間。そして現場には黒い薔薇が残されており、何かのメッセージを感じさせるものでした 。

そしてここから、青木愛之助の一家と関係者を襲う恐怖が、黒薔薇のメッセージとともに徐々に広がっていきます。

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登場人物をピックアップ

今回は姪っ子の香りlを演じた「美保純」です。1960年8月4日生まれで静岡県静岡市出身で、現在も女優、タレント、コメンテーターとして活躍しています。

1980年に東京で、プロデューサーにスカウトされ、セクシー女優としてデビューしました。最初は日活作品に多く出演して、ピンクのカーテンではブルーリボン賞新人賞を受賞します。屈託のない性格と人懐っこい笑顔で瞬く間に人気を獲得し、デビューから一年後には、国民的映画「男はつらいよ」でタコ社長の娘あけみ役でしばらくレギュラー出演しました。そのほか、NHKや民放各社のドラマにも多く主演し、東京MXテレビでは、コメンテーターとして出演し、一緒に出演している中村うさぎとは「うさじゅん」コンビとしてお茶の間の人気を博していました。

今でも様々なドラマに出演して、影のある役から威厳のある役柄まで幅広くこなす名女優です。

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kenzhouse

中年サラリーマンです。若い時は海外で4年間ほど働いた経験があります。帰国してしばらく派遣社員やアルバイトの掛け持ちをして自分のやりたい仕事を見つけ正社員になりました。 職場が自然と同年代の人が集まり、プチ高齢化社会の縮図を感じています。自ら考え、自立できる自分になりたいと仕事の合間に努力しています。