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江戸川乱歩美女シリーズ「鏡地獄の美女」ネタバレあらすじ感想

おすすめドラマ 江戸川乱歩美女シリーズ「鏡地獄の美女」概要

1955年(昭和30年)1月から12月まで光文社の『面白倶楽部』に掲載された小説影男を原作として、土曜ワイド劇場でドラマ化された作品です。放送は1984年4月4日でした。

原作の「影男」も非常に興味深い作品です。影男は、本名不明、33歳。冒険家の「速水壮吉」、地主の「綿貫清二」、大阪の貿易会社の若社長「鮎沢賢一郎」、遊蕩紳士「殿村啓介」、「宮野緑郎」、謎の小説家「佐川春泥」などなど、いくつもの名前と住まいを持つ裏社会に通じた謎の男です。いろんな地位と立場を利用し、他人を操るという、人間の裏の欲望を描いている小説です。

そこで使われている彼の名前が、ドラマも登場人物にも一部使われています。

登場人物と配役

金沢碧→未亡人の速水美与子
中島ゆたか→宝石ブローカーの紺野百合江
原田大二郎→宝石ブローカーの鮎沢影一
岡田英次→宝石店の毛利幾造
西田健→ 宝石店社長の速水荘吉
上原ゆかり→毛利の前妻の娘
市川靖子→毛利の現夫人


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ストーリー

今回の始まりの舞台は、香港です。香港を中心に暗躍する宝石密輸団の黒幕を突き止めててほしいという日本の宝石商会協会の依頼をうけての香港入りです。

宝石商協会から黒幕と目されていた銀座の百宝堂の社長速水荘吉に偶然を装い近づく明智。その機会はゴルフ場にてやってきました。

談笑しながらフォールを回る二人でしたが、速水が、バンカーに落ちたボールをうった時、そのボールが大爆発を起こすのです。速水は爆死とされ、近くにいた明智は爆風で目を負傷してしまいます。

爆死した速水の遺体を引き取りにきた妻美与子と、伯父であり専務の毛利が香港入りをします。文代と浪越警部もまた、香港入りをして明智が入院しているセントメリー病院に入院に見舞いにきました。

そこで、香港警察によって、速水のホテルの部屋から密輸関係者のリストが発見され、彼の死により密輸事件は解決したと、文代が明智に告げます。

明智の負傷に関しては速水の妻が病室に陳謝にやってきました。速水が犯罪に手を染めていたということに信じられないと美与子はいうのです。

速水がなくなり、ずさんな会計処理も発覚したため、後任となった専務の毛利がこれらの中で使途不明金となっていた5億円余りを肩代わりして会計処理をすませました。

残った負債も、遺族である妻美与子に請求し、毛利が彼女を家事手伝いで雇い入れることとして、これも毛利が肩代わりをするということとなりました。結果として、速水の住居と葉山の別荘は毛利のものとなってしまいます。

さらに、毛利は、彼女を家政婦だけでなく強引に関係をせまり、欲望をみたしてしまうのです。結果的に速水が持っていた物全てを手中に納めたのでした。

明智は日本にかえってきましたが、まだ目の調子が悪く、サングラスが必要でした。今回の事件にはまだ裏があると感じていた明智は、文代と小林に追加調査を命じています。

毛利は自分の屋敷で宝石の展示会を開いていました。宝石のモデルとして会場にいた美与子とホストの毛利は、エメラルドのバイヤーをしている紺野百合江と、サファイヤのバイヤーをしている鮎沢影一から挨拶を受けました。そこに毛利の妻が登場し、美与子に対してつらくあたります。

周りの人々に気遣われながら化粧直しに行った美与子でしたが、突然、化粧室内の照明が消え、顔面を包帯で覆った謎の男が現れたのです。男は、美与子が毛利と通じたことを責め、裏切った奴を許さないと言い放つのです。

そして美与子の左手の薬指に指輪を入れると、闇の中に去っていきます。その指輪は、S・Hというイニシャルが刻まれた結婚指輪でした。

速水が生きているのではないかと疑う美与子に対して、奴は死んだんだと毛利はいいます。

そこに毛利の妻が現れ、修羅場が展開するのかと思われた矢先、窓から包帯男が覗いているのを美与子が見つけます。それを見た毛利はあわてて窓に駆け寄るのですが、すでにだれもいないのです。そもそも2階にあるこの部屋を窓からのぞくこと自体が不可能であるので、一同は恐怖に慄くのでした。

果たして速水は生きているのか?そして宣言された復讐はどのようになされるのか・・・

登場人物をピックアップ

今回は宝石ブローカーを演じた中島ゆたかをピックアップします。

中島ゆたかは、1952年10月5日茨城県水戸市出身の女優さんです。1971年のミス・パシフィック日本代表に選ばれ、同年の世界大会で第2位入賞というその美貌とスタイルは世界に認められたほど。

ファッションモデルをへて、1972年、『飛び出せ!青春』第18話「俺に出来ないこともある!」でテレビドラマに初出演して芸能界入りをはたします

その後、1973年東映から、『夜の歌謡シリーズ 女のみち』に準主役で映画デビューしました。これはぴんからトリオのヒット曲「おんなみち」を映像化したもので東映の人気シリーズ「夜の歌謡シリーズおんな」の第2作目でした。「女のみち」は先日長きにわたる闘病生活の果て亡くなった梅宮辰夫さんが主役を演じていました。

 

千葉真一主演のアクション映画などでは、志穂美悦子とともに、ヒロイン役を演じていくことによりキャリアをかさね、ついに1975年の『トラック野郎 御意見無用』では初代マドンナを演じて、女優としても確固とした地位を確立しています。1970年代から1980年代には2時間ドラマにクールな悪女役で常連出演しており、1980年代には、東映俳優センター所属スターの中で、男性のトップは渡瀬恒彦、女性では中島ゆたかがトップスターとしての地位を確立したといいます。

写真集

1981年に結婚。1982年に長女を出産しています。女優業をこえて、旅番組や講演などさまざまな活動を行っています。

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kenzhouse

中年サラリーマンです。若い時は海外で4年間ほど働いた経験があります。帰国してしばらく派遣社員やアルバイトの掛け持ちをして自分のやりたい仕事を見つけ正社員になりました。 職場が自然と同年代の人が集まり、プチ高齢化社会の縮図を感じています。自ら考え、自立できる自分になりたいと仕事の合間に努力しています。