目次
この映画の作者は赤川次郎です。1978年に初版が発売され、その後薬師丸ひろ子主演で映画化されるタイミングで、角川文庫から文庫本が発売されました。またこの作品は、薬師丸ひろ子以降原田知世、長澤まさみが主演でドラマ化もされたほど、人気のある作品でした。最近でも、2016年3月に橋本環奈デビュー作品として映画化されました。時代とともにこの作品の内容も進化しています。
赤川次郎の長編小説ですが、原作は3作出典され、それぞれ映像化されています。
第1作 「セーラー服と機関銃」
1981年公開 主演 薬師丸ひろ子
1982年原田知世の主演でドラマ化
2006年長澤まさみ主演でのドラマ化
第2作「セーラー服と機関銃・その後」
1989年に角川文庫より文庫判が刊行 「セーラー服と機関銃 -卒業-」と名前を変えてドラマ化
2016年主演 橋本環奈
第3作 「セーラー服と機関銃3 疾走」
2016年に角川文庫より刊行
星泉の娘で17歳の高校生・星叶を主人公に、政治がらみの国際事件を背景として母と娘の物語を描いています。
星泉は高校2年生、充実した高校生活を送っていたある日、唯一の肉親である父親が交通事故で亡くなってしまいます。その父親は戦前から続く目高組というヤクザの組長の跡目として指名をされていました。
その組長が病死し、いよいよ跡目として父親の存在を探していた矢先に、交通事故で亡くなってしまうという憂き目にあってしまいます。その事実を知った目高組の若頭佐久間は泉に目をつけ、学校で見つけた泉をそのまま事務所に連れて行ってしまいます。
そこから、組長就任への懇願が始まり、子分たちの熱い思いに負けて組長を引き受けてしまいます。
組長になった途端に、ライバル事務所との抗争や、父の麻薬運び屋疑惑で刑事に付きまとわれたり、更には自宅マンションが何者かに荒らされるなど大変な思いをするのですが、次第に組員との絆を深めていきます。
組の存亡がかかった場面に遭遇する泉、セーラー服をまとい機関銃を手にしたあの名言が発せられます。
主題歌と共にダイジェストをどうぞ
目高組の若頭佐久間は渡瀬恒彦が演じました。この時からすでに渋い演技でしたね。機関銃をブッパなすシーンで実際に顔を負傷した薬師丸ひろ子を気遣っていつつ演技をすすめる様子がよくわかり、ジーンとくるものがあります。
三大寺まゆみを演じた風祭ゆき
父親の愛人とされていましたが、敵対する組織の娘でありながら、泉を常に助ける女性。大人の魅力で映画に華を添えました。
この映画は前述のように薬師丸の後輩女優たちに受け継がれていきました。
原田知世、長澤まさみは同じ内容でドラマ版で復活しています。それぞれの女優の魅力が光る素晴らしい作品に仕上がっています。
まだ幼さが残る原田知世その初々しさが人気を呼びました。
目力の強い存在感のある演技で見るものを圧倒する長澤まさみ。
セーラー服と機関銃 -卒業-(橋本環奈)
とても映画発主演作品とは思えない堂々した演技で新時代を感じさせる作品です。
豪華な女優陣がリメークした魅力満載の本作、一見の価値はあります。