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土曜ワイド劇場の三毛猫ホームズは、石立鉄男と坂口良子のダブル主演でした。1979年から1984年で放映された人気のドラマでした。
第1作「三毛猫ホームズの推理 女子大密室殺人」(1979年)ゲスト 結城しのぶ, 穂積隆信
第2作「三毛猫ホームズの追跡 女性専科連続殺人の謎」(1980年)ゲスト;市毛良枝,奈美悦子
第3作「三毛猫ホームズの怪談 赤猫は死を招く」(1981年)ゲスト:丘みつ子,岡田奈々
第4作「三毛猫ホームズの狂死曲 バイオリン連続殺人」(1982年)ゲスト:松原千明,久保菜穂子,江木俊夫
第5作「三毛猫ホームズの運動会 だるま競争殺人事件 さらば愛する妻よ」(1983年)ゲスト:近藤洋介,結城しのぶ,西岡徳馬
第6作「三毛猫ホームズの駆落ち 相続人殺し 父危篤・至急連絡乞う」(1984年)ゲスト:山本紀彦,あべ静江,鈴木瑞穂
三毛猫ホームズの追跡は1985年10月16日に発売された角川文庫から発売された赤川次郎の長編小説です。
短大を卒業した片山晴美は、新都心教育センターに就職するのですが、図らずも殺人事件に巻き込まれてしまいます。好奇心と持ち前の好奇心で事件解決に奔走する兄片山義太郎へ協力していきます。そこには、第1話でめでたく片山家の飼い猫となった三毛猫ホームズも大活躍します。
ここでは、1978年から土曜ワイド劇場で放映された石立鉄男鉄男主演の三毛猫ホームズシリーズについてご紹介します。ドラマ版では、1話で義太郎の恋人となった吉塚雪子(坂口良子)が晴美の役を変わって担っています。なので原作とは登場人物が変わっています。
片山の恋人吉塚雪子は短大を卒業した後、都内の、新都心教育センターという女性相手の教養センターで働き始めました。そこで、あろうことか、講師を務めていた映画評論家・山室成弘がコーポの2階から投身自殺をしてしまいます。しかも息を引き取る間際に、「俺一人でやったんじゃない」との謎の言葉を遺していたのです。
義太郎の上司、捜査一課の野島(内藤武敏)は、半年前、ちょうど同じ場所からOLが投身自殺していることに気づき、義太郎に捜査を命じます。しかしその直後、同じセンターの講師である3人の男が殺されてしまいます。義太郎は、恋人の雪子と協力して事件の調査を開始します。内部事情を入手しやすい雪子から、受講者の状況や事務員の人間関係などをの情報を得た片山は、最近新規で受講申し込みした女性で、全講座の受講を希望しているということに不審を抱きます。新都心教養センター の事務員)相良みどり(市毛良枝)所長の竹森幸子(奈美悦子)などの証言なども得られ、慎重に捜査を進めていく中、独自で捜査していた雪子が、真相に近づきかけた頃、センター内で、何者かに後頭部を殴打され気を失ってしまいます。
取り残された犯罪による被害者の恨みと、新たな犯罪そして背後の犯罪組織など、混迷を極める事件に立ち向かう義太郎、驚愕のラストは見逃せません。
今回は吉塚雪子を演じた坂口良子さんです。
坂口 良子さん(故人)は、1955年10月23日 北海道余市郡余市町出身の女優さんでした。娘は元タレントの坂口杏里です。
1971年、ミス・セブンティーンコンテストで優勝し芸能界入りを果たします。1972年、フジテレビのドラマ「アイちゃんが行く!」で主演デビューしました。萩原健一主演の「前略おふくろ様」などにも出演し、このドラマがヒットしたため、国民的アイドルとなりました。70年代後半には市川崑作品の出演が多く、その作品をみた映画評論家の田山力也から、「テレビの小さな画面よりも大きな銀幕の方が遥かに魅力的というのは何と素晴らしいことだろうか」と称賛したそうです。
私が一番印象的だった作品は、なんと言っても池中玄太80キロです。池中玄太がなくなった前妻を忘れることができず、前に進むことができないことをもどかしく思いながらも、その玄太を愛し尽くしていく、かいがいしい姿がとても好印象でした。このドラマはもう一度みたい作品の一つですね。
プラーベートでは、1986年に不動産会社社長の田山恒彦と結婚するも、1994年に離婚。前夫の借金40億円を肩代わりすることとなったが、なんと10年で完済したということでした。あどけない表情で淡々と女優業をこなしていたと知って改めて、坂口良子さんの偉大さを感じました。
1998年、知人の紹介でプロゴルファーの尾崎健夫と知り合い、長年の事実婚ののち2012年8月12日に入籍しました。しかし翌年2013年27日午前3時40分、横行結腸癌および肺炎のため死去されてました。共演者など多くの方からの惜しまれての死去でした。もし存命でしたら本当に多くの作品で存在感のある役柄をこなしていたんだろうと思うととっても残念です。
三毛猫ホームズVHS↓