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江戸川乱歩美女シリーズ「宝石の美女」は、1979年1月6日の新年1発目の土曜ワイド劇場で放映されました。1978年の土曜ワイドの締めくくりも江戸川乱歩の「妖精の美女」でした。年またぎで放映しているところをみるとやはり当時かなり人気があったんですね。
『白髪鬼』は、マリー・コレリの小説『ヴェンデッタ』を基にした黒岩涙香の翻案小説です。マリー・コレリおよびその小説に敬意を持っていた乱歩は、この小説を再翻案するにあたり、黒岩涙香の遺族に会い同名で小説を出すことの許可を得てから、執筆をするという念の入れようとでした。
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殺害された後、埋葬された墓の中で蘇生した主人公、恐怖のために頭髪が白髪と化した一人の男が、事件の真相と、信じていた妻の不貞を知ることとなり、怒りに震えながらも冷酷に、冷静に復讐する物語です。原作は、探偵が出てくる場面がないのですが、土曜ワイド劇場用に明智の登場シーンを作ったため、ほかの白髪鬼のドラマとは違う映像作品となっています。
宝石強盗犯の脱獄からこの物語は始まります。刑務所から車で逃げ去る脱獄犯西岡(睦 五郎)。彼は仲間とともに10年にわたり、宝石を強奪しある隠し場所に隠し続けていました。。その仲間の手引で、脱獄して変装の道具を手に入れました。
西岡は宝石の隠し場所に向かう途中、宝石の山分けが惜しくなりその仲間に殺害を企て、一人で逃げてしまいます。瀕死の男が病院で波越警部の取り調べをうけると、西岡が白髪のかつらを被って返送し逃亡していることを告げて、息絶えたのです。
この西岡の逮捕に際には、明智小五郎の活躍があったとのこと、そのため復讐があるかもしれないと、波越警部は心配し明智に連絡するのです。
その頃西岡は、宝石の隠し場所にいました。そこは、海辺にあるお墓です。大牟田家先祖代々が眠るその一角に密かに隠しておいたのです。
土葬ではなく洞窟の中に棺桶を並べておいておく独特の埋葬方法です。そこにやっとたどり着いた西岡ですが、隠しておいた宝石がなくなっていたことに気が付き絶望的になっていまいます。
港に西岡が乗ってきたと思われる自動車が発見されました。さらに、先のお墓の所有者である大牟田邸で、入浴中の大牟田るり子(金沢碧)が、白髪の男から覗かれる事件が発生し、地元の警察を通して波越警部に連絡が入ります。早速、浪越警部は明智を伴って大牟田邸に訪れました。
大牟田家では、1年前に当主の利清をなくした未亡人るり子と妹の豊子(田島はるか)そして、るり子の恋人で画家の川村(小坂一也)が亡き夫の肖像画を見ながら、話をしているところでした。そこで、明智と波越警部の聞き込みがはじまるのですが、さらに来客が・・
白髪の紳士を伴った不動産屋です。紳士は里見(田村高廣)といって、売りにだしていた、そこの別荘を買い取りたいというお客様でした。
ところがこの里見、頭は白髪で、左頬は、大きなあざがある以外、夫の利清と瓜二つで、大牟田家にいた人々に動揺が走ります。
出典:ファミリー劇場
西岡の脱獄事件と宝石の行方、そして、死んだはずの利清瓜二つの紳士の登場で、事件の様相が複雑さをましてくるのです。
宝石に魅せられ愛した堕ちていく女に、復讐の刃が・・事件が事件を呼ぶミステリーエンタテイメントをお楽しみください。
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今回のマドンナは、女優「金沢碧です。」
東京家政学院高等学校卒業後、精神科医を目指していましたが、夢叶わず語学を勉強していました。そんなテレビドラマ『北都物語』のオーディションを受けて合格し抜擢され、ヒロイン・布部絵梨子役でデビューします。
中村雅俊の出世作「俺たちの旅」でのカースケの同級生・ヨーコ役を演じて、一気にメジャー・デビューするのです。その後も「太陽にほえろ」や「水戸黄門」などにも出演してお茶の間でもおなじみとなります。
出典:ブログ
映画やドラマの他にも「なるほどザ・ワールド」を始め旅番組やグルメ番組などのレポーターとしてでも多数の出演があります。
後年、放送大学に入学し教養学部教養学科人間の探究専攻卒業、放送大学大学院文化科学研究科修了という知識人でもあります。忙しい中このように、学問を極めようとする姿勢は本当に尊敬に値します。
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