浅野温子の「スローなブギにしてくれ」ネタバレあらすじ感想

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浅野温子の「スローなブギにしてくれ」ネタバレあらすじ感想

スローなブギにしてくれ、作品概要

スローなブギにしてくれ」は、片岡義男が書き上げた短編青春小説を原作として、映画を制作しました。角川書店発行の『野性時代』の1975年8月号にて発表されたあと、第74回直木賞候補作にもなりました。奔放な美少女に振り回される男たちの滑稽さと弱さを、優しさに変えて表現し、多くのファンを得たのでした。映画の主題歌として南佳孝による同名の楽曲「スローなブギにしてくれ (I want you)」も作られ大ヒットします。映画は知らなくても、この歌は知っているという人もたくさんいましたね。

浅野温子は19歳~20歳でこの映画の主役に臨みます。この若さで、奔放に振る舞い、中年男を惑わせる役をこなせる大きな器であることを見せつけ、その後も日本を代表する女優に成長していくことになりましたね。

ストーリー

この物語の主人公は、ゴロー(古尾谷雅人)とさち乃(浅野温子)。

初めての出会いは夕暮れの第三京浜です。白いムスタングから、女の子が放り出されました。女の子は仔猫を抱えての災難でした。後ろからバイクでやってきた少年がゴローです。その後二人は一緒に暮らし始めました。

ムスタングから放り出された時前に乗っていた運転していた男(山崎努)は福生市の旧米軍のハウスに住んでいて、同じ仕事仲間の輝男(原田芳雄)とその女(浅野温子)と三人の奇妙な同居生活をしていました。しかし、輝男がジョギング中、心臓麻痺でなくなってしまうのです。

一方さち乃は行きつけのスナック「エリザベス」でバイトを始めました。ゴローもバイトをしていましたが、バイト先での喧嘩がもとで仕事をやめてしまい、スナックで客と仲良くするさち乃をみて、客に嫉妬して、家から出て行ってしまいます。そんな中さち乃はムスタングの男に連絡をとり、高原のホテルで会うことになりました。

出典:Blog

さち乃はゴローのもとに帰りますが、その後もムスタングの男のところに行ったりきたりで周囲を混乱させることとなります。20歳の女の子に翻弄される男たちを、悲しくも滑稽に描かれた映画でした。

出典:Blog

若干20歳の浅野温子の体をはったシーンも昭和ならではで、映画初主演で大きな覚悟で臨んだことがわかります。
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南佳孝の大ヒット曲「スローなブギにしてくれ」

劇中で、さち乃のスナック復帰のお祝いに音楽をかけるのですが、その時にゴローから「スローなブギにしてくれ」というと、この曲が流れてきます。自由奔放なさち乃の生き方と翻弄される男たちが醸し出す雰囲気が、この曲にばっちりマッチしてシックリくる情景がひろがってくるのです。

当時大ヒットした曲ですが、こういった観点であらためて映画をみるとこの曲のかっこよさがわかった気持ちがします。

この曲は多くのアーティストにカバーされた名曲です。それだけ多くの人に愛されたこの曲、もう一度聞いてみませんか?

 

 

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kenzhouse

中年サラリーマンです。若い時は海外で4年間ほど働いた経験があります。帰国してしばらく派遣社員やアルバイトの掛け持ちをして自分のやりたい仕事を見つけ正社員になりました。 職場が自然と同年代の人が集まり、プチ高齢化社会の縮図を感じています。自ら考え、自立できる自分になりたいと仕事の合間に努力しています。