大林宣彦監督映画_高橋かおりの「あした」ネタバレあらすじ感想

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 追悼!大林宣彦監督 

2020年4月10日の午後7時23分、大林宣彦監督が82年の生涯に幕を下ろしました。その人生と多くの作品に感謝するとともに、ご冥福を心よりお祈りいたします。

大林宣彦監督映画_高橋かおりの「あした」ネタバレあらすじ感想

映画「あした」は、1995年9月23日大林宣彦監督によって制作された映画です。原作は、赤川次郎でタイトル「午前0時の忘れ物」です。映画のタイトルが「あした」となったのは赤川次郎自身が考えて命名したそうです。この前の作品「ふたり」に続き、親しい人の死といかに向き合うかを優しく穏やかに問いかけてくる名作です。当時から、これらの作品は若い世代に読んでもらいたいと識者が言っていたのも頷けます。

また、撮影場所が大林監督の故郷である尾道であり、その原風景を美しく描いた作品として大林ファンの間から「新尾道三部作」として長く愛され続けている作品です。
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ストーリー

女子高生の朝倉恵(宝生舞)は、授業中見ていたスライドのスクリーン上に恋人・高柳淳(柏原収史)からのメッセージを見つけました。淳は三ヶ月前に沈没した連絡船鳴子丸に乗っていたので、そこで亡くなったと思っていました。このメッセージを見て恵は淳と交わした「ずっと一緒にいよう」という約束を思い出だし、「今夜午前0時、呼子浜で待っている」というメッセージにほのかな期待を胸に港に向かうのです。

 

鳴子丸に乗っていた人たちの残された遺族に同様のメッセージが次々と送られてくるのです。ヤクザの親分・金澤弥一郎(植木等)のもとには、孫からの手紙が、造船設計技師・永尾要治(峰岸徹)は、携帯パソコンに映し出された妻と娘からのメッセージ、水泳部員の安田沙由利(椎名ルミ)は、唐木コーチからのメモに、森下美津子(多岐川裕美)は、夢の中で夫の声を聞きます。いろんな思いを噛み締めながら、みんなこの呼子浜にやってきます。

一方女子大生・原田法子(高橋かおり)は、友人の綿貫ルミと温泉旅行にきていましたが、最終便の船に乗り遅れて、この夜を呼子浜の待合所で過ごすことにしました。待合所で休んでいると到着したヤクザの金澤の子分の中に、小学校の時に離れ離れになってしまった大木貢(林泰文)がいるのを見て、法子は驚くのです。貢にもらった手紙に書いてあった約束をずっとおぼえていたのでした。

集まってきた人たちが固唾をのんで見守る中、約束の時間が近づいてきました。

午前10時になり、暗い海が少しづつ動き出しました。海の底から鳴子丸がその白い船体が姿を現しました。そしてゆっくりと動き出し桟橋に止まりました。その瞬間目の前にあらわた人々それは、集まったみんなが会いたかったその人です。約束・・それは、最愛の人に言うことができなかった「さよなら」と言うことでした。

それぞれの約束を果たしていくその過程と別れの辛さを尾道の自然をバックに哀愁を込めて描き切っています。

登場人物をピックアップ

この映画は多くの主役級の俳優女優が登場していますが、主役とされている高橋かおりをピックアップします。

1975年8月29日生まれの神奈川県横浜市出身。子役で出演した、『誘拐報道』でデビューすることとなりました。その後1990年代前半には一部で、中嶋朋子、小島聖とともに、「砂岡三人娘」と言われていました。(角川三姉妹のもじりだそうです。)

女優として大成して多くのドラマ映画に出演しています。時代劇や連続ドラマで多くの出演をはたし、お茶の間でもおなじみの女優さんです、自分の大好きな2時間ドラマでも常連です。

子役の頃から大人まで、可愛さと美しさを併せ持つ素敵な女優さんです。

 

現在は柳葉敏郎・勝俣州和・木村多江など有名俳優がメンバーを擁する「融合事務所」に所属しています。http://yougooffice.com/artist/

最近の映画出演は2019年6月22日公開「カスリコ」という映画です。昭和40年の賭博場を舞台にモノクロで渋い映画です。

「カスリコ」http://kasuriko.com/

中年女性やキャリアウーマン、時代劇など多くの役柄をこなし、今なお美しい高橋かおりさん、これからの活躍に期待します。

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kenzhouse

中年サラリーマンです。若い時は海外で4年間ほど働いた経験があります。帰国してしばらく派遣社員やアルバイトの掛け持ちをして自分のやりたい仕事を見つけ正社員になりました。 職場が自然と同年代の人が集まり、プチ高齢化社会の縮図を感じています。自ら考え、自立できる自分になりたいと仕事の合間に努力しています。