目次
天竺を目指す三蔵法師一行の旅は、いつ終わりを告げるのかわからないほど長い道のりです。お昼の時間となり馬から降りた三蔵法師の首にぶら下げた数珠が急に切れてしまいました。
少し不吉な思いを感じた三蔵法師でしたが、その夜決定的な出来事がおきてしまいます。三蔵法師が休んでいると母上が苦しみながら亡くなるという三蔵法師のとっては耐え難い体験をするという夢を見てしまいます。うなされて大声を上げてしまう三蔵法師を弟子達が起こりします。母上がなくなったという夢を見てうなされたことを告げます。
三蔵法師を気にかけた弟子達の計らいで、母上の様子を見に行ってくることとなり、悟空が筋斗雲に乗って長安に旅立つことになりました。三蔵法師は、弟子達の心遣いに感謝して、悟空の旅立ちを見送りました。
筋斗雲で一っ飛び長安の町に到着しました。想像していた、唐の都とは全く違って、町中に病人が溢れかえり盗賊が蔓延る悲惨な有り様でした。盗賊に襲われた悟空でしたが、あっというまに倒してしまいます。横たわる盗賊から着ぐるみを剥がす町人達の哀れな姿を見て心を痛める悟空なのでした。
胸騒ぎを感じながら、母上の家を訪ねるとそこには、三蔵法師の夢の通り病で床に伏せる母上と見守る父上の姿がありました。父上は息も絶え絶えな母上の手を握り、悟空の訪問を告げます。悟空は最後の最後に母上に話をすることができました。三蔵法師に、必ず天竺にいって人々を救ってほしいと言い残し、息をひきとったのです。
皇帝陛下の御前で、永眠の報告をすると皇帝陛下は痛く悲しみ、自らの至らなさを吐露するのです。そして悟空に、「この国には、三蔵心経がなければならない、一日も早く三蔵心経をいただき持ち帰ってほしい、それを三蔵法師に伝えてほしい」と言われました。
皇帝陛下の命を受けて、三蔵法師の元へ急ぐ悟空でしたが、さすがに母上がなくなったことをそのまま三蔵法師に伝えることがはばかられてしまい、分身を仕立てて、自らは母上に化けて三蔵法師に会い来たことにしてしまいました。三蔵法師は最初はとても喜んだのですが、寝姿をみて悟空の変装とわかってしまいます。仕方がなく母上の死を告げるのです。
三蔵法師の落ち込みは、激しくみている方もつらくなるほどです。花屋にいってお供えの花を買ってきて、一人お経をあげて母上の供養をするのです。それをそっと見守る玉竜は涙します。
3人の弟子達は故人をしのいでささやかながら通夜の宴をしています。お経をあげていた三蔵法師でしたが、悲しみにこらえきれず、宴席に入ってきて酒のがぶ飲みを始めてしまいました。
そこへ、高貴な方が使う馬車にのり、お供をたくさん連れた三蔵法師の母上が到着しました。三蔵法師はまた騙されたと思ったのですが、お話をするうち本物の母上だと悟るのでした。
しかし、目の前で母上の死を目撃した悟空は信じることができません。妖怪に違いないと言って母上を家の外に引っ張りだし、妖怪め、正体を現せ!と母上を攻め立てます。本物と信じて疑わない三蔵法師は、激怒して悟空に破門を言い渡します。しかし母上は悟空をかばってくれます。
そして、何とか弟子たちとともに一刻も早く天竺にいって三蔵心経を唐の都に届けるのです、と優しくいさめるのです。やっと自らの使命を再認識した三蔵法師は母上に天竺行を約束するのです。その声をきいて母上は、自分はすでに亡くなっているが、大きな使命を担っている三蔵法師のことが心配になって何とか元気つけようと、あの世から帰ってきたというのです。
どこからか尊い声が聞こえてきて三蔵法師を呼ぶ声が聞こえます。それはなんとお釈迦様でした。母上はお釈迦様のご慈悲により三蔵法師の前に現れることができたのでした。三蔵法師はお釈迦様のありがたいお話をきいて、ますます天竺行の決意を固めるのでした。使命を終えた母上はお釈迦様の導きに従いお釈迦様の懐に帰っていきました。
三蔵法師は自らの弱さ故に、弟子たちに迷惑をかけ天竺行きも遅くなってしまったと反省し、弟子たちにお詫びをするのでした。そして即座に天竺むけて出発しました。
これにて西遊記PartⅡが幕をと閉じました。
2シリーズ50話にわたって放送された、西遊記シリーズも今回が最終話となりました。夏目雅子のまぶしいくらいの美しさと堺正章の華麗な立ち回りと見事な妖術もこれで見納めかと思うと、せつなくなってしまいます。八戒も沙悟浄も愛すべきキャラクターで、それを演じた岸部シローと左とん平もすごくよかったです。大人になって改めてみてもハラハラドキドキでしたが、必ずハッピーエンドで終わってくれるのもよかったです。テレビ放送ももうやらないでしょうから、DVDで見るしかないのですが、決して損をすることはないので、みてない方がいらっしゃったらぜひ見てみてください。
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