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西遊記ⅡのDVD↓
三蔵法師一行は、一夜の宿を取ろうとある村を訪れます。そこには入り口に変な御札を貼っている家々が連なり、声をかけても誰も出てこないのです。家に貼られている御札をみると、分数の計算が書かれています。しかも計算の結果がすべて間違っています。インテリ肌の悟浄はその御札をみると、「計算が全て間違っている!この村の教育はなっとらん」と怒っています。そして通りかかった子供に声をかけ、分数の計算を質問してみました。しかしすべて間違っています。三蔵法師と沙悟浄に捕まえられると思った親が、慌てて子供を連れて帰りました。
この村でなにが起こっているのわからないいまま、その日の夜は一軒の空き家に泊まることとしたのでした。みんなが寝静まったころ、村人が集まり三蔵法師一行が眠る建物に火をつけてしまいました。なにか焦げ臭い匂いと、玉竜の鳴き声で、異常を感じた悟空は火がでていることに気づくのです。扉に外から鍵をかけられていたため。避難できない状態でした。悟空は天井を破り三蔵法師と二人の弟子たちを逃してあげました。いざ自分の番となった時には、すでに火が回ってしまい、命かながら打出したのでした。
外にいた村人たちは脱出した三蔵法師たちをみて驚きましたが、徒党を組んで襲ってきます。口々に分数妖怪め、子供を返せといって襲ってくるのですが、悟浄と八戒に説き伏せられていました。
三蔵たちが天竺を目指す尊い旅路の途中であるを知った村長は非礼をを侘び、彼らをもてなすのです。そしてこの村で起きている不幸な事件を話してくれました。
目も覚めるような美しい女、妖怪が子どもたちを捕まえては、分数の問題を問いかけ正解した子供だけをどこかに連れて行ってしまうということです。この妖怪を村人たちは分数妖怪と呼んでいたのでした。村人たちは三蔵法師に分数妖怪を退治してほしいと頼み込むのです。
今回のストーリーは西遊記版走れメロスでしたね。西遊記らしくハッピーエンドの結末です。三蔵法師は、悪い妖怪に対しては否定的な立場ですが、妖怪にも立場があり悲惨な状態に陥ったり、止むに止まれぬ事情で罪を犯してしまう場合には、人間と同じように御仏の心をもって手を差し伸べるのです。慈悲深い三蔵法師は、この旅を通して御仏の慈悲深さを身をもって知り、それを実践していく姿をみながら夏目雅子が演じる三蔵法師が、どんどん魅力的になっていくと思います。だた美しい麗人の僧侶だけでなく、お釈迦様の教えを取りに行くにふさわしい人格が備わっていくす型が素晴らしいです。
最後まで分数妖怪を信じ、身代わりになって死ぬことを決意した三蔵法師の熱い思いに弟子たちの信頼はますます高まり、天竺までの旅路を最後まで添い遂げることを決意するというアナウンスは、自分の心も熱くなりました。
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