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人里から離れて数日、飲まず食わずの日が続き一行の疲労もピークに達していました。弟子たちはヘタれて座りこんでいると、馬の背から遠くを見ていた三蔵法師が、村が見えますと叫びました。やっとの思いで村にたどり着いたのですが、どうも様子がおかしいのです。人気がなくひっそりと静まり返っていたのでした。
誰かいないのかと探していたとき、若い夫婦に出くわします。しかし二人して今にも首を釣ろうとしているところでした。一行によってなんとか思い留まった二人、訳を聞くとこの付近では、数年前から鬼女が出没して、花嫁をさらいその婿を石にしてしまうという恐ろしい事件が相次いでいるというのです。
そんな話を聴いてしまうと黙っていられない三蔵法師は、悟空にこの村を救うようお願いするのです。三蔵法師の命を受けた悟空達は、鬼女を誘き寄せるために罠を仕掛けます。世にもおぞましい、妖怪カップル悟浄と八戒の新婚夫婦をつくって、婚礼を演出したのです。
鬼女はまんまと罠に引っかかり姿を現します。八戒の気持ち悪い花嫁姿に辟易してその場を立ち去りますが、悟空がそのあとをついて行きアジトを突き止めるのです。鬼女を追払い捕まっていた花嫁達を助けて村に帰ってきました。娘達が言うには、鬼女は彼女達をこき使うだけでなく、生き血を吸い鋭気を養っているというのです。
そんな鬼女について、沙悟浄は千手観音の元弟子で破門にされたカリテマのハンジャであると言います。悟空は、直様手観音に会いに旅立ちました。そして、ハンジャを懲らしめてくれるようお願いしたのです。
一行が滞在している村から10里ほど離れたところに舞台が移ります。そこに、ハンジャの息子のリンドウとその嫁のホウセンが住んでいました。ハンジャに厳しい折檻うけそれでもなんとか耐える嫁の姿に耐えきれず、息子は嫁を連れて家を出てきたのです。鬼女の噂を町で聞いたホウセンは、義母の仕業と思い心を痛めていました。
舞台は、また一行が滞在する村に移ります。悟空が助けた夫婦が何やら揉めています。嫁のギョクレンが家を出るというのです。その姿を見ていたハンジャは、嫁のギョクレンを拐ってしまい、婿を石にしてしまいました。翌日この事実を知った村人達は、三蔵法師達が妖怪とグルになり、ギョクレンを拐ったと言い出します。そして村人から追い出してしまいます。
三蔵法師は、ハンジャに会いに行くことを決意しました。悟浄と八戒を連れてアジトに行きます。そこでは、ギョクレンが召使いにされていました。三蔵法師はハンジャの話を聞きます。そして息子に対して恨みを抱いていることがわかり、息子を連れて帰りますと約束します。もし叶わなければ、三蔵法師の生き血を全てとってもいいという条件、成功したら石になった婿達を元に戻しギョクレンを返すと約束するのです。
竜になった白竜の背中に乗って、10里先のリンドウの元につきました。三蔵法師の説得にも応じず頑なに母に会うことを拒むリンドウでした。
諦めてハンジャのもとに帰った三蔵法師は、ハンジャの怒りを買い、生き血を吸い取られるようになってしまいました。そこへ千手観音菩薩の元から悟空が帰ってきました。生き血を吸われている三蔵法師をみて怒り心頭に達しますが、ハンジャがその三蔵法師を人質にして抵抗をやめるように指示します。仕方なく如意棒をすてる悟空でした。
そこへ千十観音が神々しく表れ、ハンジャの力を封じます。今までの罪状を調べたが許しがたいとして地獄に落とすといいます。ちょっとまったとばかりにリンドウと嫁が現れ許しを請います。
そのまごころに感服した千手観音は、息子夫婦に過酷な条件を課してそれを果たしたら許してあげようとしました。二人は力を合わせてなんとかやり遂げ、ハンジャの命は救われたのです。そして石になった男たちをもとにもどし、もとの幸せな村に戻ったのです。三蔵法師一行への誤解も解けて、住民からも感謝され新たな旅を始めることとなりました。
今回は、千手観音という観音様は登場されました。「千手千眼(せんげん)観音」ともいわれ、千の手と千の眼もってどのような衆生をも漏らさずあまねく救済しようとする観音様として顕現されました。今回も多くの慈悲を妖怪の家族に施しました。ただし、罪は罪としてしっかり償いそして家族のい絆を取り戻すというハッピーエンドとなったのです。
マンジュ山の中腹にあるゴソンカという建物の近くに千手観音がいうニンジン花があるということで、リンドウ夫婦は妖怪であり罪人である母のため命がけで、急な山道を力を合わせて登っていくのです。その健気な姿をみて千手観音は、許しを与えるのです。悟空も感動してしまうのです。
今回も慈悲深い三蔵法師、夏目雅子の表情をどうぞ!
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